𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 32 ページ32
【小話：○○しないと出られない部屋】
今日のペンギンの仕事は動力室の点検ということで、チィオもついて行くことにした。
人の姿に戻れたときに自分も出来るよう、しっかり見ておこうと張り切る。
ガチャと扉を開き、部屋の中へと踏み入れようとした足がピタリと止まった。
ペンギンと腕に抱かれたチィオの視線が交わり、こてりと首を傾げ合ってまた部屋の中へと視線を戻す。
そこはいつもの動力盤や配管、配線の入り組んだ部屋ではなく、なぜか何もない一面真っ白な部屋だった。
一度パタリと扉を閉じ、目の前に掲げられるプレートには動力室との文字が。
間違ってはいない…。
だよな、とペンギンは思いつつもう一度扉を開けるが、やはり先程と同じ真っ白な空間だった。
｢ぺんぺん、どういうこと…？｣
｢いや、おれが聞きたい…｣
とりあえず入る決心をして部屋に踏み込み扉を閉めれば、途端にサァッと扉が消えていく。
｢ちょ、待って！コレ出られなくなるんじゃない！？｣
｢マジか…｣
なんてこったとペンギンは額を押さえた。
どうしようどうしようとチィオが騒いでいれば、突然ピコンと目の前に液晶画面が現れる。
｢うわっ。えっと、なになに…？｣
《縄跳び二重跳び1000回、腕立て伏せ1000回しないとこの部屋から出られません》
｢ぺんぺん、これもしかして巷で噂の○○しないと出られない部屋…ってやつ？｣
｢…うん、そうかも｣
そんなの都市伝説か何かだと思ってたわとペンギンが言う。
どうする？とチィオがペンギンを見上げれば、とりあえずやってみるしかないとチィオを下ろした。
｢分担する？｣
｢いいの？じゃあおれ、腕立て伏せな｣
｢ちょっと待ってコラ、分かってて言ってるでしょ｣
私のこの手で縄跳びが出来るとお思い！？とチィオはフリッパーをバタバタさせる。
ごめんごめんとペンギンがクスクスと笑えば、からかわないでよ！とチィオはフリッパーでペンギンの脛を打つ。
声にならない悲鳴を上げ、ペンギンはその場に蹲った。
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もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね！こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです！夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます！この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか？ もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年11月3日 16時
