𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 27 ページ27
実は足の長いペンギン。
身体の中で折りたたまれた骨格を伸ばすようなイメージで、グッと脚に力を入れて床を蹴れば、一瞬で船首へとたどり着く。
キュッと片足で身体を反転させ、もう一度脚を踏み込んで跳んだ。
｢ぺんぺーん｣
｢はいはーい、キャッチ｣
一直線に跳んできたチィオをペンギンは難なく抱きとめた。
｢早いな。一瞬見失った｣
凄いでしょーとチィオははしゃぐ。
飛べないけど、跳ぶことは出来るみたいとケタケタと笑った。
数日後、戦闘の実戦となる。
敵船が見えたよー！とベポの声が聞こえて、慌ててチィオも甲板に出て皆の横へと並んだ。
｢おいコラチィオ、お前は隠れてろ｣
｢嫌だよキャプテン。私ももうこの船のクルーだしさ、戦うよ｣
無理はしないから、この前みたいにキャプテンが海に落ちたときすぐ助けられるようそばにいさせてよとチィオはローを見上げる。
じっと見つめ合ったあと、分かったとローは了承した。
敵船が近づいて来れば、は？シロクマとペンギン？なんだこの愉快な船はと聞こえてきて、馬鹿にされているようでチィオはカチーンときた。
“ジェンツーペンギン”へと変化して戦闘態勢に入り、ぞろぞろと甲板にへと降り立って来た敵と睨み合う。
｢はあーい、ペンギン舐めてると痛い目見るよ｣
｢…行け、チィオ｣
｢アイアイ！任せてキャプテンっ！｣
ペンギンが喋った！？と驚いているところに、グッと脚を踏み込んで先頭にいる敵の懐へと跳び込んで行く。
｢ファーストダイブ！｣
ドゴォっと音を立てて、チィオの嘴が相手の鳩尾へと突き刺さる。
そのとてつもない衝撃に、敵は気を失いぶっ倒れた。
｢トラスフォルマーレ:イワトビ！そいやっ！｣
どんどんいくよ！と小さな“イワトビペンギン”に変化したチィオは、ピョンピョンと敵の足元を素早く小刻みに跳び回る。
｢スケラーノ(凶弾)フリッパー！｣
小さな身体を活かし、敵の脛に思いっきり鋼のようなフリッパーを打ち付けていく。
突然の衝撃とあまりの痛さに、いでぇぇぇ！！、何なんだ！？と驚きや悲鳴を上げ、敵クルーたちは次々に蹲る。
｢ディスファーレ(崩壊)フリッパー！｣
まだまだぁ！とチィオは今度は敵の背後に周り、跳んで相手の膝裏へとフリッパーを食い込ませる。
その勢いに敵は立っていられず、バタバタと崩れ落ちていった。
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もふもふ子(プロフ) - 李空さん» pixivの方で読んで下さったのですね！こちらにも訪れてくださりありがとうございます♪面白いと言っていただけてとても嬉しいです(*^^*) (2023年2月6日 23時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
李空(プロフ) - pixivで読んだけど面白い (2023年2月6日 4時) (レス) @page3 id: 36ef557338 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» もっともっと見ていたいと思って頂けてとても嬉しいです！夢主さんがまだ人の姿に戻れていませんので、まだお話は続きます！この先どうお話を書いていこうか今ちょっと詰まっているので、気長に更新をお待ちいただけると幸いですm(*_ _)m (2023年1月27日 0時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - まだ更新有りますか？ もっともっと見ていたいです (2023年1月25日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございます！とても嬉しいです♪のろのろ更新ですが、頑張って書いていきますね(*^^*) (2023年1月20日 19時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年11月3日 16時
