雛鳥の足跡…52こ ページ4
大事な人たちに害なすものに、Aは容赦などしない。
武器をしばらく持てなかったけれど、扱い方はしっかりと身体に染み付いている。
幼い頃から大事な人を守るために毎日必死に剣を振るってきた。
体術では体格差や力でどうしても敵わない部分があったが、武器を持てばAの右に出る者はいなかった。
それが誇りでもあった。
だからこの手で、今度は必ず、大事な人たちを守るのだ。
どんどん士気が増していくクルーたちにヤバいと思ったのか、敵船は離れようとしていた。
それに気付きAは逃すものかと欄干を勢いよく踏み込み、敵船へ乗り移る。
Aが船へとやってきて、一番煌びやかな服装で船長だと思われる者が焦った顔をした。
やれ！という掛け声とともに一斉に襲い掛かってくるが、剣を持つ今は造作もない人数。
両手の剣を巧みに操り、慄き逃げようとする者にも容赦なくその剣を振るった。
残すは船長一人となった。
腰を抜かし、ブルブルと震え命乞いをする。
こいつが一番弱いのかと拍子抜けしたが、大事な者たちを襲った奴らに容赦せず、さようならとその胸に剣を突き刺した…。
よしとモビーの方を向けば、A！とこちらに手を振っている数名のクルーが見えた。
どうやらあちらも無事に制圧できたようだ。
よかったと床にへたり込み、両手からこぼれ落ちた剣がガシャリと音を立てる。
カタカタと震える両手を見つめ、今度は守ることができたと顔を覆った。
その時、A危ない！と声が聞こえ顔をあげれば、まだ息があったのか震える手でこちらに銃口を向ける敵がいた。
だが、へたり込んだ脚は咄嗟には動かなかった。
私はまだみんなと一緒に居たいと、生きるために急所だけは外さねばと身じろいだ瞬間、バサリと、以前目を奪われた青く揺らめく大きな存在が思い切り敵へと蹴りを食らわした。
同時に銃声も聞こえ、揺らめく身体に穴が空いたのを見て身震いし、力が入らぬ脚を叱咤して駆け寄った。
｢マルコさんっ！｣
どうしようと泣きそうな顔で銃で撃たれた部分に触れていれば、青い炎が揺らめいて塞がりはじめた。
能力を解いて元の姿へと戻り、驚きの表情で見つめてくるAに、能力のおかげで少々の傷は塞がるのだと、大丈夫だとマルコは大きな手で頭を撫でた。
よかったと、崩れ落ちそうになるAの身体をしっかりと抱きとめてくれた。
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もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» いえ、とんでもない！くっつく時を楽しみにしててください(*^^*) 本当に！マルコさんはどんなデートをしてくれるんでしょうかね。しっかりと計画する派か、その時の気分で行く所を決める派か…うん、マルコならどっちでもよい(*´艸`) (2023年3月1日 14時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» ちゃんとした恋人になるストーリーは決まってたんですね！失礼いたしました（汗その時が楽しみです♪マルコとデート本当にしてみたい…ｗ (2023年2月28日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» もう恋人のような関係ですが、本当に恋人になるタイミングは一応考えてあるんです〜( ^ω^)デートですねっ。じゃあ考えていたお話にプラスして考えてみます(˶'ᵕ'˶ )︎ (2023年2月28日 7時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» クリスマスと内容が被ってしまうのでしたらいっその事どこかの島でバレンタインデートしちゃってください！！ｗなんならその番外編デートで恋人になっちゃっても良いですよ(/ω＼)既に恋人のようないちゃラブ具合ですが…ｗ (2023年2月26日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - いつもコメント下さりありがとうございます！番外編ばかりで申し訳ないです。バレンタインのお話はクリスマスに書いたお話と似てるな…と思ってやめちゃったんです( ᐛ )似ててもいい！ともし需要がおありでしたら、大遅刻ですが書かせて頂きます(*^^*) (2023年2月24日 20時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月27日 23時
