雛鳥の足跡…60こ ページ13
｢乾かしてもらえないかしら？｣
ちょうどよかったと呼び掛けてそう頼み込めば、マルコとAの周りをくるりと飛び回り、ふわりと暖かな風が舞った瞬間二人の服はあっという間に乾く。
ありがとうとAが礼を言えば、妖精は手を振り飛び去って行った。
不思議なもんだねぇと自身の服をぺたぺたと触れるマルコの様子を見て、Aは可笑しくてクスッと笑った。
だいぶ辺りが暗くなってきて、急いで帰るよいと不死鳥へと姿を変えたマルコの背に乗せてもらい船へ戻れば、キャー！！と悲鳴が聞こえた。
どうしたのソレ！Aの髪が！どういう事！？と、ナースたちに何故かマルコが責められる。
Aに何かある度に見られる光景にまたクスッと笑いが漏れた。
船(ここ)にいれば、毎日きっと笑いが絶えることはないだろうと、思う。
ナースたちに駆け寄り、先ほど畔で決意した事を話せば、みな涙を流して優しく抱きしめてくれた。
この世界の姉たちの優しさに触れ、Aも一緒に涙を流して、笑いあった…。
｢親父様、親父様！抱っこして下さいっ！｣
扉がノックされ入る許可を出せば、娘となったAがとことこと駆け寄り、両手を伸ばしそう懇願してくる。
可愛らしい願いに手を差し出しその上に乗ったAを胸元へと導けば、嬉しそうに擦り寄ってきた。
｢何かあったか？｣
｢いいえ。ただ、こう言ってみたくて…｣
早くに親を亡くし、自分に親の記憶がないと。
姉や義兄が親代わりでいてくれたが、やはり、親ではなく姉妹で…。
物心がついた頃からは立場もあり気恥しさもあり、こういったことをお願い出来なかったと。
でも、この世界に来て自分に親ができた。
やってみたかったことをしてみようと、親に、甘えてみたくなったのだと。
そう言って笑ったAを、白ひげは優しく微笑んで頭を撫でてやった。
｢その髪はどうした？｣
バッサリと切り落とされ短くなってしまった髪を見て問われ、Aはまた畔で決意した事を白ひげにも話す。
そうすれば、そうか…と、嬉しそうに大事そうに抱え込んでくれた。
｢この髪型、似合いませんか？｣
｢いいや、どんな姿をしていようが…娘は可愛い｣
デレデレとした雰囲気に、周りにいたナースたちからも花が飛ぶ。
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もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» いえ、とんでもない！くっつく時を楽しみにしててください(*^^*) 本当に！マルコさんはどんなデートをしてくれるんでしょうかね。しっかりと計画する派か、その時の気分で行く所を決める派か…うん、マルコならどっちでもよい(*´艸`) (2023年3月1日 14時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» ちゃんとした恋人になるストーリーは決まってたんですね！失礼いたしました（汗その時が楽しみです♪マルコとデート本当にしてみたい…ｗ (2023年2月28日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» もう恋人のような関係ですが、本当に恋人になるタイミングは一応考えてあるんです〜( ^ω^)デートですねっ。じゃあ考えていたお話にプラスして考えてみます(˶'ᵕ'˶ )︎ (2023年2月28日 7時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» クリスマスと内容が被ってしまうのでしたらいっその事どこかの島でバレンタインデートしちゃってください！！ｗなんならその番外編デートで恋人になっちゃっても良いですよ(/ω＼)既に恋人のようないちゃラブ具合ですが…ｗ (2023年2月26日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - いつもコメント下さりありがとうございます！番外編ばかりで申し訳ないです。バレンタインのお話はクリスマスに書いたお話と似てるな…と思ってやめちゃったんです( ᐛ )似ててもいい！ともし需要がおありでしたら、大遅刻ですが書かせて頂きます(*^^*) (2023年2月24日 20時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月27日 23時
