雛鳥の足跡…22こ ページ23
二週間ほど経てば足も違和感がなくなり、今度は船内で走り込みをするようになった。
ちゃんと自分の思う通りに動かすことができて、もどかしさがなくなり清々しい。
調子に乗って勢いのままブリッジを飛び超えれば、それを見ていたクルーから悲鳴が上がり、それに大丈夫よと微笑んでみせ、くるりと身を一回転させ華麗に着地を決めれば、おぉーと拍手が起こる。
ふふっと照れたように笑っていれば、ペちりと後頭部に衝撃が走る。
｢ちゃんと動くようになったからって、調子に乗るなよい｣
｢ご、ごめんなさい…｣
脅かすなよいと、怒られた。
それにしても身軽だねぃと感心され、これでも騎士でしたからと言えば、そうかと頷かれる。
そんなことをしていれば、島がみえたぞー！と声が上がる。
どうやら今度は目的の島に着くようだ。
｢お、じゃあ偵察にいくかねい｣
そう言ってマルコの身体はみるみるうちに、青く炎のように揺らめく鳥の姿へと形を変えた。
その綺麗な姿に、目を奪われる…。
ちょっくら行ってくるよいと、マルコは飛び立って行った。
｢な…なっ、なんですかあれ！？｣
突然の出来事に驚いて周りをキョロキョロすれば、近くにいたハルタが答えてくれた。
｢そっか、知らなかったっけ？この世界には悪魔の実っていうものがあって、それを食べると変わった能力を使えるようになるんだよ｣
マルコは見ての通り、鳥ねと言われる。
ほかに親父もそうだし、エースもジョズも能力者だと教えてくれた。
｢ただ能力者には欠点があってね。強大な力を手に入れる代わりに、海に嫌われてしまうんだ。海だけじゃなく水が溜まってるところに入れば、力が抜けて身体が動かなくなるんだよ｣
いわゆるカナヅチ。
海を旅する者なのに、海に嫌われるとか変だよねと笑う。
｢もう一つ弱点があってね。海と同じエネルギーを発する鉱石…海楼石｣
聞いたことある言葉だとAが反応する。
能力者がそれに触れれば、海に浸かった時と同様の状態となってしまう。
｢Aがマルコを助けてくれた時の銃の弾がね、海楼石で出来てたんだって｣
だから本当に危なかったんだよ、ありがとうねとハルタは笑った。
それならば、本当に助けることができてよかったと胸に手を当て、マルコが飛んで行った方向を見つめた。
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もふもふ子(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*) (2022年10月6日 22時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - もふもふ子さん» かわいいから問題無しです！！ (2022年10月6日 19時) (レス) id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - 如月さん» 幼女な夢主さんが好きで来られた方々には紛らわしい題名ですよね…申し訳ないです… (2022年10月6日 13時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 雛鳥って書いてあるから子供かな？って思ったけど成人してたわ (2022年10月6日 12時) (レス) @page7 id: 4efb850e8a (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - thmrt1214さん» ありがとうございます！このお話でマルコさんをもっと好きになって頂けて大変光栄です！続編は大人のお話を入れ込んでいきますので、未成年の方は閲覧できないように設定している、ということでごさいます。 (2022年9月27日 23時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月17日 4時
