異能力：《カゲロウデイズ》【文スト】【(微量の)カゲプロ】

03.気分は僕を表すものだから ページ6

NO SIDE.


国木田「……何故こうなった……」

『どんまい国木田っち』

国木田「なんか馴れ馴れしすぎないか？？」


あのあと何が起こったか。

さかのぼるは十五分ほど前………



あれから結局わちゃわちゃした結果、国木田がお茶漬けを奢ることになったのだった。

今は茶漬け屋に向かう途中。

国木田が文句をブツブツ言っている中、敦はずっと気になっていたことを口にした。


敦「…そういえば太宰、って………」

太宰「そうだよ」


ゆるやかな風と共に、太宰は言った。


太宰「太宰、太宰治だ。……私の名だよ」


と、ここでAの元気な声が響く。


『治って名前なかなかいいね！！』

太宰「あれ？さっきは基本敬語でいてくれてたよね……？」

『敬語は気分！！！』

敦「適当……」

『適当なんかじゃないヨ。気分は僕を表すものだから』

敦「……？」

太宰「……」

『敦には分かりづらかったかぁー。太宰サンはなんか探るような目つきだしぃ……めんどくせーーー！！』

国木田「うるさいぞ小娘！！！！」

『僕小娘じゃないし！！ていうか国木田っちの方がうるさいって』

太宰「……それで小娘じゃないっていうのは無理があるよAちゃん…」

敦「ですね……」


そして茶漬け屋についた一行は、席につく。

しかし5分後にはとんでもないものを目にすることになった。


敦「…………もぐ……おかわり！！……もぐもくもきゅ……おかわ
り！！！」


敦は凄まじい勢いでお茶漬けをかきこんでいく。

あっという間に10杯以上を食べ終えた敦は、もうおかわりをさらに頼んでいる。


『マズィかよ』

太宰「なんでそんなに“マジ”をネイティブに発音してるんだい……」

『気分！！』

国木田「太宰に負けず劣らずの気分モンスターだな…」

『ちょっと太宰サンなんかと比べてもらっちゃ困るよオニーサン！！』

敦「ぬいまめん？？」

『その辺のオニーサン目線』

敦「ぬまめなんむもにんまむやんま……」

『細かいことは気にすんなって』


ここまで茶番を繰り広げたところで国木田が大きなため息をついた。


国木田「……何故こうなった……」

『どんまい国木田っち』

国木田「なんか馴れ馴れしすぎないか？？」


ここで冒頭にもどるのだ。


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