もみ消して冬 〜北沢家の４人兄弟〜

決意 ページ24

次の日の朝＿＿

博文「お先。」

知晶「行ってらっしゃい。」

『行ってらっしゃい。』

博文「あ、A。今日よろしくな。俺も見にいけたら行くから。」

『うん。』

秀作「あ、、」

楠木「行ってらっしゃいませ！」

『楠木、パンのおかわり欲しいー。』

楠木「じゃあすぐ持ってきまｓ『ううん、私も行くから。一緒に来て。』

楠木「あ、はい！」

ガチャン



知晶「で、結論はでたの？」

秀作「一つ聞いてもいいかな？」

知晶「どうぞ。」

秀作「僕って男の色気ない？」

知晶「ええ。まったくと言っていいほど。」(即答)

秀作「そこまではっきり言わなくても。」

知晶「じゃあ聞かなきゃいいでしょ。」

秀作「あのあと、色気について考えてみたんだけどね。」

知晶「あなた、結構暇なのね。」

秀作「女の人ってちょっと危険な香りがする男の人に弱いんでしょ？」

知晶「そういう人もいるでしょうね」

秀作「だからちょっと、冒険してみようと思って。」

知晶「冒険？何の話？」

秀作「......兄さんの病院行くことにした。僕がやるよ！」

知晶「ふふふ。」

秀作「何？」

知晶「バカじゃないの？危険な香りってそういうことじゃないから。」

秀作「父さんの誕生日プレゼント。ものがダメなら行動で贈るのもありなのかなって。」

知晶「たとえ反社会的なことであっても、人としてこれは正しいという信念があれば行動するべきよ。少なくとも私はそう思うけどね。」

秀作「姉さん一人でもそう思うなら十分だよ。」

知晶「私だけじゃないから。」

姉さんは、写真に写った母さんを見つめていた。






さぁ、ついに作戦実行だ。

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