照らさないで、スポットライト。 (ページ9)

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まって急に不安になってきた。

自分からミーティングに参加するって言ってきたけど、普段の日和の行動を思いだせ。

自分が良ければ全て良し。

来る途中に気になるお店があったらミーティングの時間なんて考えずに買い物に行ってるんじゃ...???

ぶっちゃけミーティングの時間が押してあの皇帝が困るならそれはそれで面白いけど、仕事として来てるなら信用問題にも繋がるし将来に関わってくる可能性もある。

「私も前はあまり時間とか気にしてなかったのにこんな考え方をするなんて、プロデューサーの思考回路に浸ってきた証拠だねぇ...???」

よし、一応日和に電話入れておこう。

ミーティング中ならマナーモードとかにしてるはずだから迷惑にはならないだろうし、万が一遅れてたらすぐ行くように伝えることができるもんね。

スマホのロックを解除してアプリを開き、日和とのトーク画面を探して開く。

___ 友達少ないしすぐ見つかるとかそういう事じゃないからぁ。

電話ボタンをタップした瞬間、相手を呼び出す電子音が炎天下の中響き渡る。

「__あっ、もしもし。日和？？？」

数コール鳴った後、日和が電話に出た。

「もしもし？キミが電話してくるなんてめずらしいね？もしかしてぼくと半日会えてないだけで寂しくなっちゃった？？まぁこの輝かしいぼくが居ないとテンションが上がらないのも無理はないね！」

「うわっ、うるさぃ...。あんたミーティングは間に合ったの？？電話出てるって事はちゃんと終わったんだよね？？」

一言目からいつもの大声が聞こえてきて、耳が少し痛くなる。

日差しの影響も相まって、なんだか具合悪くなりそう。

「時間？そんなものぼくは考えてないね！主役のぼくが来た時間こそがミーティングの開始時間にきまってるね！！」

、、、はぁ。
この後の事を考えると本当に体調が悪くなりそうだわ。