A組にて ページ18
「君らがE組と賭けをしたってウワサになってるよ
5教科トップをより多くとれた方が…
負けたクラスにどんな事でも命令できる？」
＿ここは本校舎の3のAの教室
生徒会長…いわば浅野学秀が今回の騒動を起こした五英傑(浅野抜き)に話をしている途中だった
クラス内も静かで、五人の話を聞いているようだ
「わ、悪い浅野
くだらん賭けだと思ったけどよ
い…
E組の奴等がつっかかってくるもんで」
すかさず瀬尾が弁解に入る
浅野は首に手を当てて考えたフリをする
そして
「……
良いんじゃないかな
そっちの方がA組にも緊張感が出る」
四人とも安堵の表情を浮かべる
「ただ、ルールは明確にした方が良い
勝った後でごねられるのは面倒だからね
こうしよう
勝った方が下せる命令は一つだけ
その命令はテスト後に発表する
E組に伝えて置いてくれ」
「ひとつだけ…か
ちと物足りないな
負けるリスクを考えたのか
浅野くん？」
相変わらずの不気味でいやらしい笑みで呟く小山
でも誰も回答する人はいなくて
「で、こちらの命令はどうするんだい？」
髪の毛をいじりながら榊原が聞く
すると浅野くんはMyノートパソコンを開けて
ズシャアアアアアア
と、猛烈な勢いで…しかも片手で何かを打ち込み始めた
その動作は数秒後に終わって
パソコンの画面の向きを皆の方に向ける
「〔この協定書に同意する〕
そのひとつだけだ」
＿その画面に映し出されていたのは…
〔協定書〕の名目の内容だった
皆は驚きの目でパソコンを見つめる
「全50項にわたってE組がA組に従属を誓い
その代わりにA組はE組に正しい生徒像を指導してあげる
両者WinーWinの地位協定だ」
「E組は週一でA組に芸を披露するゥ？！
ギシャシャ！！
Win−Winとはよく言うぜどれいじゃないか！！」
小山が興奮した様子で言う
その一方榊原は〔協定書〕の内容に身震いしていた
「これ全部今一瞬で閃いたのかい？浅野くん…
恐ろしいな」
「恐ろしい？
とんでもない
生徒同士の私的自治に収まる範囲の軽い遊びさ
民法は大体修めてるから…
その気になれば人間を壊す契約だって作れるけどね」
榊原は寒気を覚えた
☆
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都合により名無し - 画像ってどう載せてるんですか (2015年7月25日 15時) (
レス) id: 770e7feb47 (このIDを非表示/違反報告)
萌萌☆(プロフ) - ひーさん» おぉう、ありがとうございます☆えっ嬉しい！頑張ります☆ (2015年5月4日 14時) (レス) id: 0ef7090dab (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - こんにちわ！ こちらにも来てみました☆← 更新頑張ってください！ (2015年5月4日 11時) (レス) id: 567b5560c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌萌? | 作成日時：2015年4月26日 22時
