第11話＿何なの… ページ16
あの図書室騒動が終わり、靴箱で靴を履き替えているところだった
「あ…花倉さん？まだいたの？」
突然声をかけれびくっとする
声の発生源を見れば、
かなり目立つ赤髪の背の高いイケメン君
カルマ君か
「いや…まぁいろいろあってね」
苦笑いでカルマ君を見る
＿ていうか、苗字でさんずけか…
彼はかなりトリッキーな性格で、割と誰にでも話せる人だから苗字さんずけは驚く
まぁ奥田ちゃんのこともそうだけど
私も一層の事『赤羽君』って呼ぼうか
「で、花倉さん、家近いの？」
隣で靴を履き帰るカルマ君
話す時に私の顔を覗き込んできた
おっきな猫みたいな目
私より綺麗な肌で…サラサラでいい匂いのする髪
思わず見惚れてしまった
「花倉さん…？」
首をかしげるカルマ君
「あっ…いや、ごめん…」
思わず顔を逸らす…そして立ち上がる
可愛い仕草をもっと見たかった…
いや、そんな事ない…見たかったことはない
なんで…見惚れたんだろ…
「あっれ？もしかして俺に見惚れてた？」
意地悪な目で挑発的に言う
なんか悔しいけどそれも様になっていて
「そんなんじゃ無いよ。…見惚れてないし」
そう言って校舎をでる
空には夕焼けが広がるような綺麗なオレンジ色だった
「いやいや、待ってよ」
急いだ様子でカルマ君が走ってくる
＿何なの…？
何で待たなきゃいけないの？
「あっ…ご、ごめんね？いやーさ、何となく花倉さんと仲良くしたくてさ」
頭をぽりぽりと掻きながら…
錯覚かもしれないけど少し頬を染めて
照れた笑顔を見せる
「カルマ君ってさ…
つくづく可愛いね」
素直な感想を述べた
全くもって嫌味とかじゃなくて
「…はっ
可愛くないし！！むしろさ…
えーと…その…
えー…」
かなり戸惑った様子のカルマ君
「どうしたの？」
「あっ…いや、やっぱ何でもない！じゃ、じゃーね！花倉さんっ」
慌ただしく手を振るカルマ君
その様子が何だか可笑しくて
心なしか、笑ってしまった
「ばい…ばい」
聞こえないだろう声でそう呟いた
＿仲良くなりたいか…
でもね、カルマ君
カルマ君見たいな幸せな人には…
先生…いや、初恋の人に裏切られた気持ちなんて分からないよね
☆
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都合により名無し - 画像ってどう載せてるんですか (2015年7月25日 15時) (
レス) id: 770e7feb47 (このIDを非表示/違反報告)
萌萌☆(プロフ) - ひーさん» おぉう、ありがとうございます☆えっ嬉しい！頑張ります☆ (2015年5月4日 14時) (レス) id: 0ef7090dab (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - こんにちわ！ こちらにも来てみました☆← 更新頑張ってください！ (2015年5月4日 11時) (レス) id: 567b5560c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌萌? | 作成日時：2015年4月26日 22時
