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天使と悪魔。 ページ40

カサッ


花を包む色紙が擦れて音がなる。


スッ


花と綺麗なお菓子をおいた。


ヒュウゥッ


この風が頬にあたる度に、あの光景が蘇ってくる。


「さくらちゃん、さくらちゃんがいなくなってもう2年半も経つんだね、、


今日は洋菓子だよ。


来週は和菓子がいい?」


ここは屋上。


さくらちゃんが飛んだ場所の柵の内側に私はお花とお菓子を持ってきている。


今は高校2年生の冬。


さくらちゃんがいなくなって、2年半が経った。


早いものだなぁと思いながら手を合わせる。


毎回返事が返ってくるわけもないのに、話しかけてしまう。


「さくらちゃん、今日は報告があるんだよ。


なんと、高等部の生徒会長になったの。


推薦で選ばれてしまいました!


さくらちゃんのようにまとめられるか不安だけど頑張るから見守っててね。」


ガチャッ


音がして誰かが入ってきた。


「奏芽、、、」


「有希ぃ、あんた生徒会役員会議があるっつったろーが!」


あ、、、


「紫花さんのお花、1週間に1回は必ず変えに来てるし。それも大事だけどねぇ、あなた生徒会長でしょ?


自覚持ちなさいよ!?」


とか言いながらも、私のとなりに屈んで手を合わせてる。


奏芽は副生徒会長なんだ。


安心する、、、


「じゃ、行くよ〜!」


「あ、うん。」


スタスタ行ってしまう奏芽に着いていく。


屋上を出る前に立ち止まった。


お花の方を振り向く。


そして、そらを見上げた。









ねぇ、神様?


皆が幸せになれる方法があればいいのにね。


皆が辛い思いをしない世界は、おとぎ話の中でしかないけど、


いつか、そんな学校を私が作っていきたいな。


さくらちゃんは、正直悪魔だった。


でも、死ぬ前に天使になったよ。


悪魔は天使になって、お空に飛んでいきました。


私も、



お空に逝くときは、









天使になりたいな。

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流雲(プロフ) - ゆ〜なりさん» これ、アプリで作ったやつだよ〜笑 ありがとう!頑張れる! (2019年10月20日 15時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜なり - すごい面白いー!絵が上手すぎない? (2019年10月20日 10時) (レス) id: dc1b74a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - アメリアさん» わあ、うれしい!ありがとうございます!頑張りますね! (2019年9月24日 19時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
アメリア(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月15日 16時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流雲 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki  
作成日時:2019年9月3日 21時

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