覚悟 ページ45
バッ！！！！
｢っ…！｣
｢なっ…？！｣
｢これは…｣
｢そんな…っ！｣
レオスさんがアクシアさんの服を捲ったとき、横腹の辺りに点のような痣が2つ浮かんでいたのが見えた。
｢くっ…！｣
レオスさんが痣を見て怯んだ隙に、アクシアさんが逃げ出す。
｢アクシアさん…！｣
｢Aくん、｣
アクシアさんを追いかけようとした私を、オリバーさんが首を横に振って止める。
｢オリバーさん、何なんですか…あの痣…｣
｢あれは……っ｣
｢スタンガンでしょうねぇ｣
レオスさんが至って普通のテンションで応える。
｢全く…こんな物を使う輩がいるなんて許せません｣
｢本当に…ぶち殺していいですかね｣
｢いいよエバさん…俺が許可する｣
｢許せない…！本ッ当に最低だな…！｣
各々の怒りを呟くみんな。
教授から物騒な言葉が聞こえたのは、状況が状況なので仕方がないと思う。
結局アクシアさんへのいじめは終わることなく、むしろエスカレートしている。
虐められる方の心持ちや態度が変わったところで、状況はなんら変わらない。やはり虐める側をどうにかしなくてはいけないのだ。
｢皆さん、昨日私が言ったこと覚えてますか？｣
｢あの作戦ですね？｣
｢覚えてるぞ！｣
｢遂にやる気か？ヴィンさん｣
｢ええ、決行は明日です｣
レオスさんの立てた作戦を確認する。
決行は明日。
アクシアさんの為に、明日で全てを終わらせなくては。
｢作戦の確認をします。まずオリバーくんは講義があるのでそちらに専念してもらいます｣
｢何も手伝えずに申し訳ないです…｣
｢次にローレン君とレイン君ですが…君達は国家の犬ですから、軍隊に干渉するというのは…｣
｢オレは、アクシアを助けたい｣
｢私もだ！それに私がいれば、何かあった時に護ってやれるぞ！｣
｢ま、そう言うと思いましたよ。ですが顔バレは宜しくないのでせめて顔を隠しましょうか｣
｢貴女は…どうします？
昨日も言いましたが、アクシアくんの訓練所には軍が関わっていますからこの作戦を実行することは国家への反逆罪と見なされてもおかしくはありません。我々はそれ相応の覚悟を持って実行するんです。貴女に、その覚悟はありますか？｣
レオスさんの鋭い目が、私を射抜く。
まるで、｢お荷物になるなら来るな｣と言わんばかりの視線だ。
でも、大人しく家で待っているなんて、そんなの出来ない。
｢私も行きます｣
｢…本当にいいんですね？｣
｢はい｣
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頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます！勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです！ (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます！重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ！？！？！？ｱﾞｱﾞｱﾞ重くて好き〜こんなの待ってました〜！！！！私の心臓が持ちませーん！いつも更新楽しみにしてます！アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頭華 | 作成日時：2021年9月5日 2時
