真っ赤 ページ32
｢おはようございます、レオスさん｣
｢あぁ…？なんで、貴女がここにいるんです｣
低い声で、エメラルドの目を細めて見つめられる。
この人、寝起き最悪な人だ…！
よっぽど不機嫌そうに舌打ちをしながら、頭をガシガシして起き上がるレオスさん。
｢オ、オハヨウゴザイマス…｣
やっぱり断ればよかった…なんて思いながらカタコトで本日何度目かの挨拶をする。
｢…別に怒ってませんけど？｣
｢私の事良く思ってない、と言われたので…｣
｢あ〜…そうですねぇ…｣
寝ぼけ眼ながら寝袋を丁寧に畳んで朝の支度をしているのを横目に、続く言葉を待つ。
｢…ここは、私達の場所なんですよ｣
机に寄りかかって、腕を組みながら鋭い視線で刺してくる。
｢オリバーくんとアクシアくんはあまり帰ってくることは無いにしても！ローレンとレイン君とで楽しくやっておりましたのにぃ！｣
｢…｣
｢…だから、ね？貴女が入っていい所なんて、無いんですよ｣
先程まで鋭い視線で刺すような瞳をしていたのに、急に笑顔になって牽制してくる。
尤も、笑顔の奥の瞳は笑ってはいないが。
これはどう考えても、歓迎されていない。
でもまあ、友達とシェアハウスしてる所に、急に知らない女が入ってきたら普通は嫌だろう。
他のメンバーの歓迎具合がおかしいのだ。
そう、普通はこういう反応。覚悟もしていた。
あれ？でもいまの言葉って…
｢レオスさんは、みんなの事が大好きなんですね｣
思ったことをそのまま口に出してやる。
するとレオスさんの動きが止まって、切れ長の目が見開かれる。
｢はあああぁぁぁぁ？！？！？！｣
大きな声と大きなリアクション。
｢は？！え、ちょ、何言ってるんですか貴女！！ふざけた事を言うのも大概にしてくださぁい！！！！有り得ないでしょう、だって私、マッドサイエンティストですよ？！意味がわかりませぇん！！！｣
随所に｢はぁ？｣を入れながら、真っ赤になって早口で取り繕うレオスさん。
わかりやすすぎる…
｢はぁ〜〜〜〜！これだから庶民は！！！はぁ〜〜〜〜〜〜！｣
意味のわからない罵倒をされる。
｢なんていうか、可愛いですね｣
｢かわっ……？！1ミリも嬉しくありませぇん！！！！何なんですかそれ！！ちょっ、ニヤニヤしないでくださいよぉ！！｣
しまった、無意識にニヤニヤしてしまっていた。
レオスさんはというと、耳まで真っ赤になっている。
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頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます！勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです！ (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます！重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ！？！？！？ｱﾞｱﾞｱﾞ重くて好き〜こんなの待ってました〜！！！！私の心臓が持ちませーん！いつも更新楽しみにしてます！アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頭華 | 作成日時：2021年9月5日 2時
