2 ページ23
「夏目漱石ですか?」
「よく知ってんなー」
「んね、おれ全然わかんないや」
私が口を挟んだら、スローンズが反応した。
「夏目漱石が、I Love You をこうやって訳したんですよ」
「発音いいなあ!」
続けてパタ姐が、目を細めて月を見ながら呟く。
「…私はその訳し方好きだな」
「えぇ?そうですかぁ?あいらぶゆーを月が綺麗ですね、だなんて少し遠回りすぎません?」
と、すかさずレオスさんが反論。
「じゃあレオス君はなんて訳すんです?」
「うー…なんでしょう…」
反論した癖に考え込むレオスさん。
「んー、俺だったら…アクシア、キュー振りお願い」
「おっけいいよローレン!」
突然始まる茶番。
こんな所も、この人たちらしい。
「それではローレンの告白まで!3.2.1…」
「俺に逮捕されてみる?」
「…」
「決まったっしょこれ絶対決まったっしょ」
「いや全然決まってないから!」
相変わらずの芸人っぷりを見せるローレンさんにツッコむアクシアさん。
I Love Youの訳し方の話が、いつの間にか告白に変わっているが、まあそんな緩さもこの人たちの魅力だ。
「よし次アクシアいこうか!」
「えぇ〜…うーん…」
「アクシアの告白まで、3.2.1…」
「おれ…さ、実はウサギ…なんだよね」
「ヒーーーーー!!!www黒猫どこ行ったんwww」
「笑っちゃダメだローレン!…くくっ」
「だから…っその…ふっ…w」
「アクシア君も笑っちゃってるじゃないですかぁ!」
「一緒に居てくれないと…寂しいピョンっ!!」
「可愛い〜」
ニコニコで拍手をするオリバーさん。
「オリバー君は甘すぎなんですって〜」
「やってるけど可愛い」
「みんな笑ってたけどな?」
アイデンティティの黒猫はどこへやら、自らを兎と名乗ったアクシアさんに笑いが止まらない。
そして後半はもうネタにシフトしている。可愛いけど。
「もう無理だぁこういうの…ハイ次はパタ姐!」
「うーー!頑張るぞ…!」
「パタ姐の告白まで〜3.2.1…」
「私が守ってほしいのは…キミだけだ」
「おおおーー!!!」
「これは芸術点高いですよ」
「パタ姐やるぅ!!」
「なるほど、ボディーガードだからいつもは護る立場だけど!って事なんですねぇ〜!」
「恥ずかしいなぁこれ!」
パタ姐のは確かに芸術点が高い。
お月見をしていたはずが、何故こんな告白大会になってしまったのか。
629人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます!勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです! (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます!重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ!?!?!?ア゙ア゙ア゙重くて好き〜こんなの待ってました〜!!!!私の心臓が持ちませーん!いつも更新楽しみにしてます!アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:頭華 | 作成日時:2021年9月5日 2時