(番外編)中秋の名月 ページ22
｢そういえば、今日は満月かぁ…｣
｢お、本当ですね｣
空を見上げ、呟く。
隣にはオリバーさんがいて、私の独り言に反応してくれた。
｢あの、みんな誘って、お月見でもどうですか？｣
｢お月見ですか！確かにこの歳になってあまりやってないかも。いいですねぇ｣
私が提案すると、ふんわりと笑いながら受け入れてくれた。
｢じゃあ僕、みんなを呼んできますね｣
｢お願いします｣
私はお茶とお団子と飾り等を縁側に用意して待つことにしよう。
今日は素敵な夜になりそうだ。
東に顔を出してから30°くらい傾いた金色を見て、そう確信した。
ーーーーーーーーーーーー
あれからまた金色が傾いたくらいの宵、縁側に3人が来た。
｢A！お月見たのしみだ！｣
｢お月見いいですねぇ〜｣
｢あれ、レオス君はこういうの苦手かと思ってた｣
｢いやぁ、私結構ロマンチスト・マッドサイエンティストなんで｣
レオスさんってロマンチストなんだ。
自分から言うことではないと思うが。
｢皆さんお忙しいだろうにありがとうございます｣
｢いいんだ！こういうのは皆で楽しむものだからな！｣
｢どういたしまして〜｣
えっへんと胸を張るパタ姐と、謙遜しないレオスさん。いつも通りだ、なんて、この輪に入れていることに嬉しく思う。
お茶とお団子を配ろうとした時、
｢ワッサー！もう始めてる？｣
｢お！いいねぇススキ！秋だね〜！｣
ローレンさんとアクシアさんも合流した。
頭上には美しい月が煌めいている。
｢｢いただきまーす！！｣｣
｢うん！美味しいぞ！｣
｢うっわぁ…日本酒飲みたいですね…｣
｢お茶で我慢してくださ〜いオリバーくぅん｣
｢いやうま！アクシアも早く食ってみ｣
｢いま食べるから！……おいひぃ〜♡｣
｢やってんなコイツやってんな？｣
完全にやってるアクシアさんだけど、それが可愛いから許せてしまう。
私もお団子を食べながら綺麗な満月を眺める。
時間がゆっくり流れている気がして、心が落ち着く。
｢こうやって、みんなで縁側座りながら月見ることなんて無いよね｣
｢確かに！Aちゃんのお陰だね｣
アクシアさんは相変わらずキュンとするようなことをさりげなく言う。
｢そんな、私は提案しただけですから…｣
｢提案してくれるのが嬉しいんだ！ありがとう！｣
にぱっと笑って言われる。
パタ姐はどこまでもいい人だ。
｢…月が綺麗ですね｣
オリバーさんが呟く。
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頭華(プロフ) - くらげさん» えへへ…コメントありがとうございます♡ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ヒィ…おそろしい…axくん…まさかここでクローンネタがくるとはって感じです想像の斜め上をいかれた流石すぎる…本日もお疲れ様です (2021年9月28日 17時) (レス) @page41 id: 8ae060a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - Fineさん» コメントありがとうございます！勝手に脳内で博士の声で再生してしまいました笑 アクシア君の抱えているものがうまく描写できてたらいいな… 頭抱えて飛んで頂けたら幸いです！ (2021年9月28日 2時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
頭華(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます！重たいですよね笑表情筋ぶっ壊れてほしいですねぇ〜 (2021年9月28日 1時) (レス) id: f03d065939 (このIDを非表示/違反報告)
Fine(プロフ) - あぁぁあぁぁあ何ですかこれぇ！？！？！？ｱﾞｱﾞｱﾞ重くて好き〜こんなの待ってました〜！！！！私の心臓が持ちませーん！いつも更新楽しみにしてます！アクシア……君は一体何を抱えているのかい……それ次第では私は頭抱えて飛ぶぞ……。 (2021年9月26日 16時) (レス) @page37 id: f4f4fca585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頭華 | 作成日時：2021年9月5日 2時
