知らない7 ページ8
トントンside
「Aが無能かどうかは、俺が言っても、きっとお前は表面上しか信じないだろう。だから、自分で考えろ。」
伏し目がちに、何処か遠くを見ながら。
グルさんは話し出した。
‘’表面上しか,,って…
一体どう言うことやろ。
俺がグルさんを信じないことなんて、今までにあった筈ない。きっと、きっとなかった筈だ。
グルさんの肩の上においた、自分の手が震え始めるのが解った。俺はグルさんに信用されてないのか…？
「…しかし、これだけは伝えておく。
_________なにがあろうと、アイツは俺の大切な友人であり、仲間だ。」
「っ、うせやろ…？」
さっきまで伏し目がちだった彼は、俺の目を見つめ返して答えた。嘘かどうか疑ったが、長らく一緒に居たんだ。間違えるわけがない。
グルさんが無能を好む訳がない、かといって自分から無能と言ったりするか？
否、そんなことしない。しかも名前を書かずにだなんて馬鹿丸出しだ。では、誰が？
てか、アイツ’’は,,ってなんや、俺は厭なんか？
嗚呼、どうしようか。手の震えがおさまらないのだ。
「……わからないなら、無理に判ってくれなくていいんだ。」
そっと肩から落とされ、ぶらんと情けなく垂れる己の手。
目の前で、悲しそうに笑うのは、俺の尊敬する、信頼する人。
「…トン氏、すまない。もう帰っていいぞ？仕事もまだ沢山残ってるだろう。」
「けど、」
「ええから、早よ帰れ。」
「…っ、はい。失礼しました。」
社長室から言われるがままに出て、その空間から逃げ出した瞬間、力なくへたり込んだ。
もし、彼奴が、俺くらい、俺らのことを信じていたなら。
…今くらい、辛かったんやないやろか。
いや、仲間がほとんど居ないんだから、助けなんて、ないんやから。もっと、ずぅっと。
そんなら、俺、なんてことを。
『_____トントンさん、大丈夫ですか！？』
はっとなって、謝らんとって顔を上げたけど、其処には誰も居なかった。
……前までだったら、一番に駆け寄ってくれてたんかな。
…一番無能やったの、俺かよ。
「…はぁ…しゃーない、仕事戻ろ。」
…今日の仕事は捗りそうにないなぁ。
屍のように、ふらふらと職場へと戻った。
今日の書類は、何時もよりずっと多かった。
―――
モブAです、これでいいのか…！？
通じてますか！？
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ネオンムーン(プロフ) - 闇夜さん» ありがとうございます。とても嬉しく思います。 (2020年6月29日 5時) (
レス) id: cbec7e84fa (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 一人一人皆さんすごいです！だから私は私他の人は他の人ということで！気にしなくで大丈夫かなって思います！上から目線て失礼しました(笑) (2020年6月29日 1時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
モブＡ(プロフ) - 闇夜さん» コメントありがとうございます！いやぁ皆さん凄いですよね、置いてかれないよう頑張らないとです…！これならも精進していきますのでどうぞよろしくお願いします！ありがとうございました！！ (2020年6月28日 23時) (レス) id: b95d8c05d7 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンムーン(プロフ) - 闇夜さん» あ分かりましたー！直しておきますね！ありがとうございます！ほんと皆さん凄いですよね…。それに比べて私は……。 (2020年6月28日 23時) (レス) id: cbec7e84fa (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ちょっと白色のセリフが読みにくいかな〜なんて…ごめんなさい！これからも応援してます！ (2020年6月28日 22時) (レス) id: 5b80112fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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