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『チーノさん...こんにちは。』
私が席から立ちペコっと挨拶をしたらチーノさんは私の手を彼の手に結び、絡ませてから一息置いて一言。
「んー、確かにAさんってなんかショッピのタイプな女性ですよね!ほら、なんか強そうで、かっこいい人!...それに、俺のタイプな人です!......な?ショッピ」
この場に対して衝撃発言を落としたのだ。私もショッピくんも固まっているし、グルッペンさんは飲んでいた紅茶を吹き出し、今この部屋に入ってきたトントンさんも右足を前に出した状態で固まっている。
『......えっと?そ、それはどういう意味で...?』
「なーんか、ビビッと来たんですよね!この人、俺のタイプやわって。ね、A先輩、俺たち付き合いませんか?先輩今フリーなんでしょ!」
......これは、今私は告白されているのだろうか。こんな私達以外の人が沢山いるところで。そうだったとしたらムードが悪すぎやしないか。と、この場にそぐわない事を考えてたら気がついたら、チーノさんの顔が近くにあったのだ。
『......あ、あはは...面白いこと言いますね、チーノさん...』
正直言うと私は今猛烈に引いている。だって、初対面だぞ。絶対この人は陽キャなのだろう。絶対。
チーノさんが何か言おうとした時、それは誰かによってさとられることになる。
「......チーノ‼お、お前A先輩に何言っとんねん。先輩困っとうやろ、」
「...えー?邪魔せんでやぁ、......ショッピ。」
ショッピくんが、私が困っているのを察してくれたのか助けてくれたのだ。いつもなら面倒なことには突っ込まない主義なのだが、
「もしかして、ショッピ、Aさんのこと_______」
チーノさんが何かニヤニヤと笑いながら言おうとした時、ショッピくんも声を荒らげようと口を開けていた時の事。
「...チーノ!なにお前失礼なことAさんとショッピ君にかましてんねん!ほんまにもう...」
トントンさんだ。私の中で好感度バク上がり中のトントンさんが助けに来てくれたのだ。そうしてトントンさんはチーノさんの頭を叩いた。
「トントン!何すんねんもー痛いやないかい!...てかトントンもAさんの事気になってんやろ!だったらええやん!」
「いや良くないわ!!てかここは求婚の場所や無いわ!今から会議すんねん!少しは静かにしろ!」
全くそのとうりだ。
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れもん(プロフ) - てんむすさん» わ!ありがとうございます><頑張ります~ (2022年10月4日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。これからも投稿頑張ってください! (2022年10月3日 19時) (レス) id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - てんむすさん» すみません...寝ぼけて間違えていました。教えてくれてありがとうございます! (2022年10月3日 7時) (レス) id: 29b8df8d21 (このIDを非表示/違反報告)
てんむす(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも拝見させて貰っています。35の後に39とはなにか、意味があるのでしょうか?謎解き要素ですか?少し指摘じみたコメントですがお願いします。 (2022年10月2日 23時) (レス) @page38 id: 7a2f8e3449 (このIDを非表示/違反報告)
@-Nene-(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてますね! (2022年10月2日 22時) (レス) id: a79d027df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2022年9月10日 19時