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atosaki 4 ページ4

【you】

2016年2月

大学に入学して2年弱。

学年末のテストも終わり、3月終わりからの学童バイトが始まるまでの間、ちょっと長めに実家に帰ろうと思っていたある日のこと。我が剣道部の顧問から招集がかかった。

テーマは『新入生の勧誘について』

毎年恒例、各部活・サークルが1年に1度限りの総出で本気を出すイベントである新入生勧誘。特に我々のような「体育会」「武道」「練習キツイ」「地味」「臭い」「不人気」と何重苦も抱えている弱小剣道部にとっては、正念場と言っても過言ではない。

私は剣道が大好物だったため、勧誘なぞ全く関係なく、自分から「頼もう!」したタイプだが、冷静に考えてみたら、そもそもお洒落感に満ち溢れた都会の大学に、こんな奇特なオンナは絶滅危惧種に近い。

一昨年の4月、入学したての私が部室を訪ねた時に

「女の子キター!!!!」

と、飛びついて来たナミさんの興奮っぷりは今でも忘れられない。

実際、以前は若干名居た女子だが、1個上が1名、私の代も1名。男子との稽古は日常茶飯事だし、むしろ大歓迎なのだけれど。それでもやっぱり女子の相手だって欲しい。

顧問「目立ってナンボ」

3年「俺らもうすぐ引退だし、後輩頑張れ」

・・・普段は上下もへったくれも無い部活なのに、どうしてこんな時だけ強権発動するのか。

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コーイチ「おい、どうするよ?」
カオル「つか、なんで俺ら?1年じゃねーの?」
「そこで下に押しつけられないのが、私らのお茶目なところじゃん」
シンヤ「お茶目の使い方、ちげーし」

顧問と先輩たちが帰った後、部室でぐだぐだながら話し合いを始める我々、もうすぐ3年生たち。流石に後輩たちは帰ることはできないみたいで、竹刀を持って外に行く者あり、隅っこでマンガを読みだす者あり。

シンヤ「やっぱ剣道に関係するネタがいいよな」
カオル「コスプレでもする?剣道ネタって何だろ?」

・・・。

「あっ!!!」
「「「わっ!!!」」」

そんなに驚かなくても、というくらいびっくりする3バカ。

コーイチ「なんだよA、うっせーな」
「剣道ネタのコスプレ、ある!うん!やろう!!」

どーせ恥を晒すなら好きな格好で恥を晒したい。憧れの剣術小町になる絶好のチャンスじゃないか。

そこから3バカに、如何にる○うに○心の世界が素晴らしいかを切々とプレゼンし「面白そうだから私もやる!」と言い出したナミさんも含めた5人で、る○剣の主要キャラに扮して新入生勧誘をすることになったのだ。

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設定タグ:SixTONES , 高地優吾 , 中島健人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:tamami | 作成日時:2020年4月21日 10時

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