笑み ページ32
赤side
｢智洋さん、これお願いします｣
緑｢了解｣
んー、やっぱりちょっと怒っとるよなあ。
本人は怒っとらんって言っとるけど、いつもと少しだけ態度が違う。
嫌われてもうたかな.....。
チラッと智洋さんの方を見ても、目は合わない。
大丈夫、よな。
不安を抑えて仕事を続ける。
定時にきっちり仕事を終わらせ、少し迷ってから智洋さんに話しかけた。
｢あの、智洋さん｣
緑｢ん、なに？｣
パソコンを打つ手を止め、顔を上げてくれたことにほっとする。
｢今日、ご飯行きませんか｣
緑｢あーごめん、今日は｣
｢あ、仕事終わらないすか｣
やっぱり突然すぎたよな。
緑｢いや、予定が｣
ガラッ
智洋さんが何か言いかけた時、オフィスのドアが開いた。
桃｢あれ、�陲舛磴鵑�｣
青｢どうしたん｣
紫｢おつかれー｣
手を振りながらこっちに向かってくる。
あれ、俺なんか約束あったっけ。
｢おつかれ�陲舛磴鵝�なんかあった.....｣
緑｢もう終わったから出れるで！｣
その声に驚いて振り返ると、満面の笑みで手を振り返しとる智洋さんがおった。
紫｢おん、ゆっくりでええよ｣
緑｢あ、しげ、ごめんな。今度行こうな｣
�陲舛磴鵑諒�へ向かう途中、思い出したようにこっちを向き、申し訳なさそうな顔をする。
そのまま2人で出ていくのを、俺は呆然と眺めるだけやった。
別に嫉妬するようなことやない。
相手は�陲舛磴鵑筺２兇里海髪�援してくれとるし。
でも、智洋さんのあの輝くような笑顔が脳裏にこびりついて離れなかった。
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作者名：もちもち子 | 作成日時：2020年7月5日 22時
