検索窓
今日:15 hit、昨日:51 hit、合計:932,392 hit

夏の匂い2 ページ46

慧side

病院のベッドはいつぶりかな…

確か2年になりたての頃に大きな発作を起こしてぶっ倒れたっけ…

あれからもう1年以上たってる。

なんだ、俺結構健康じゃんか。

慧「…暇すぎ」

健康なのに入院ってのも辛いな…

検査も別に辛いものではないから、緊張もなくてなおさら暇。

リクライニングを倒して横になってぼーっと考え事をする。

ツンと鼻をつく病院独特の感じが嫌いだった。

白いベッドが嫌いだった。

慌ただしく動く看護師さんやお医者さんの足音も嫌いだった。

いや、今も嫌いだけどね…

でも、なんだかそれが懐かしく感じてしまう自分がもっと嫌だ。

昔の俺は発作を起こすたびに、いっそ今死ねたら楽になるんじゃないかって何度も思った…

慧「かっこわり…」

悲劇の主人公ぶってんじゃねーよ…

ペースメーカーを入れても病気が治るわけじゃない…

亀梨先生にそう言われた。

そんなことわかってるけどね…

俺の心臓は弱ぇから…

俺の成長についてこれなくなったら………

.


.


.

コンコン

「慧くん、久しぶりねー。これ、昼食と薬ね。じゃあ、また後で来るね」

慧「…はい、ありがとうございます」

変なこと考えるのはやめよう…

顔なじみの看護師さんが持ってきてくれた病院食。

病院食は美味しくないって言うけど、別に俺は嫌いじゃない。

まぁ、光のご飯に比べれば相当ランクはさがるけどね……

薄味の魚に手をつけて一口食べる。

慧「まずぅ」

やっぱうそ。光のご飯がいいな。

久々の病院食。光のご飯に舌が慣れたからかな…

美味しいとは思わなかった。

味が極端に薄い。


……まぁ食うけどさ…


慧「はぁ、ごちそーさま…」

食べ終わって5分くらいかな…

コンコン

慧「あれ、翔先生じゃん」

「久しぶり、慧。悪いんだけどこっちの都合でさ…今から検査するぞ…」

予定の時間より1時間早いけど、それで俺に不都合は全くない。

慧「ほーい」

なるべく安静の俺は大人しく翔先生が押してくれる車椅子に乗り、検査室に向かった。

夏の匂い3→←夏の匂い1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (533 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
905人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 病系 , 伊野尾慧
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いの猫(プロフ) - 伊野ちゃん、大変そうで、更新めっちゃ楽しみにいつもわくわくしてマス!更新頑張ってください (2016年6月18日 23時) (レス) id: 7e83c674db (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - いのたか愛ingさん» コメントありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。優しいお言葉励みになります!移行完了しましたので、そちらの方もよろしくお願いします!! (2016年6月14日 17時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)
いのたか愛ing(プロフ) - コメント失礼します!とても面白いです!テスト大変だと思いますが、頑張ってください!応援しています! (2016年6月14日 16時) (レス) id: 8688c8bf10 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - 蒼桜妃さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますんで、これからもよろしくお願いします! (2016年6月14日 16時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - あかりさん» そうですね!意外と近くて親近感わきました笑 (2016年6月14日 16時) (レス) id: c53fae0730 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふぶき | 作成日時:2016年6月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。