あおいろ

不穏な朝2 ページ16

大貴side


宏太に起こされて、だらだらと支度を始める。



あー…今日水曜だから部活ねぇや…



バスケ部は水曜日がOFFだ。



大貴「んー…はよー…」


あれ…いつも同じくらいのタイミングで慧も起きてくるんだけど…




大貴「ね、慧は？」



もぐもぐ朝食をとる光と宏太に聞いてみる。


雄也はもう仕事に行ったみたい。



光「んー、なんか体温低くてさ、ちょっと怠そう」


宏太「今日はゆっくりしてるってさ」



大貴「………そう」



大丈夫かな…慧…



宏太「多分まだ起きてるよ。顔だしてくれば？」



あからさまに不安そうな俺を見て宏太が言う。



大貴「そーする」



コンコン



もし寝てたら申し訳ないと思い、控えめにノックしてゆっくりドアを開ける。



慧「ん？大ちゃん？」



どしたよ？ってふわって笑うから少し安心した。




大貴「よくないの？」



慧「ちょっとだけね。大丈夫だよ」



慧のベットに腰掛けて、聞くと。そう答え、頭をポンポンされる。



大貴「 なんかあったら絶対すぐ連絡してね？」



慧「はいはい。わかってるよ」



光「大ちゃんーーーいくよーー」



リビングから光の声がして、心配だったけど、慧にいってらっしゃいと見送られた。

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