絶対喰べないので私を拾ってください

4・凶報 ページ5

ロー達が島に上陸してから3日。




平穏に過ごしていた筈の彼らの元に飛び込んできた凶報。




「キャプテン！海軍がっ！！」




慌てて帰ってきたシャチ。




「どうした」

「すぐそこまで来ててっ！近くの軍艦も応援に来るって！おれ達の事バレてます！！」

「なんだと！？」




今更になって動いた海軍。



駐屯地の兵だけでは返り討ちが目に見えているからと動かすことはしなかった海軍が、軍艦を応援に彼らを捕らえようとしていたのだ。




「ベポ！船は！？」

「今すぐには動かせないよ！」

「クソっ…！」




もしその軍艦に中将が乗っていたとしたら厄介極まりない。



ローは腹をくくり、まず駐屯地の海兵を潰す事にした。




「船の準備以外は付いて来い！」




迎え討つ準備は整った。




時間さえ来れば海底に沈んで隠れればいいのだから。




けれど、待てども待てども駐屯地の海兵達が来る気配はなく、それどころか静まり返った海に彼らは疑問を抱いた。




「…来ねェな」

「おいシャチ、さっきの本当か？」

「当たり前だろ！」




ペンギンに答えるシャチ。

ローは不審に思った。




「ベポ、ペンギン、シャチ。付いて来い」




3人を連れて船を降りると、駐屯地のある方に向かって歩き出す。





そして暫くして見たものは予想外の展開だった。

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