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山田.side
「その子、高木の彼氏。こっちは私の彼氏」
伊野尾先輩の声でみんな固まっちゃった。1年生が彼氏で悪い？ふんっだ。
「先輩、大丈夫？」
大ちゃんにそう言われた高木先輩がふわっと笑った。今までに見たことないような、すごく優しくて可愛い笑顔だった。あんな顔、初めて見た。大ちゃんも初めてだったらしく、真っ赤になって口元隠しちゃってるし。あれはニヤけてるな。
周りで口説いてた先輩たちも見とれてたけど、その顔をさせるのが大ちゃんだけって気づいて、そーっと離れていった。
その時シャツを引っ張られる感じがしてそっちを見たら、ちょっとスネてる伊野尾先輩だった。
「高木ばっかりみないでよ」
かぁぁわぁぁいぃぃいぃぃ‼
少し前から付き合いだした俺たち。少しずついろんな顔を見せてくれるようになって、伊野尾先輩のトクベツになれたんだって。嬉しくて仕方ない。
「先輩、どっか寄って帰ろう？」
先輩たちも助け出せたし、大ちゃんはやっと気持ちが通じあえたから2人になりたいだろうし。俺たちも2人で……。
「高木たちも行く？」
「行く」
……そうだった。高木先輩は、大ちゃんのこと以上に伊野尾先輩のことが好きなんだった。伊野尾先輩の誘いを断るわけがない。大ちゃんも、えっ?!って顔してたけど許しちゃうよね。あんな楽しそうな先輩たちを見たら。
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ゆー(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございました (2019年5月1日 9時) (
レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月1日 5時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆー | 作成日時：2019年5月1日 0時
