モブになりきるためには【純黒の悪夢】 (ページ21)

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安室「これで先回りできたはずだが…」

風の音がゴオオと聞こえる

安室「来たか」

『きゃー！安室と赤井の対決ぅうー！！』

はっ！静かにしないと！！！！

赤井「フッ…どうやらうまく逃げ切ったようだな…」

安室「ヤツがここにいるってことは…照明を撃ち落とし、ヤツらの視界を奪ったあなたは…
僕がまだ倉庫内で身動き取れずにいることに気づき、
外に逃げたかのように偽装するため
ドアを勢いよく開け、奴らを欺いた」

『あむぴ話がなげえ！赤井に礼を言えっ！』

安室「おかげで僕は物陰に隠れることができ、その後の奴らの動きを知ることが出来た

アレがあなたの仕業なら、どうせここに来ると踏んでましたけど。
聞かせてくれませんか？
僕達を助けた了見を」

『知ってた。知ってたけどあむぴ今それどころじゃない。』

安室「あんな危険を冒さなくても、奴らの情報を盗み聞くことはできたはずですよね？」

赤井「わざわざこんなところまでお喋りに来たのかな？」

『同意見です赤井しゃん』

安室「ええ…FBIに手を引けと言いに来たんですよ…キュラソーは我々公安が貰い受けるとね！」

赤井「イヤだ、と言ったら？」

安室「力づくで、奪うまで」

赤井「フッ」

安室「引けぇーーーーーっ！！赤井秀一～～～ッッ！！！！！」

『あむぴめっちゃうるさい、声デカ過ぎ。鼓膜破れる』

もうここまで聞いたらもう満足っ！

少し音量を下げ、うわっ！とかはぁぁああ！とか言ってるのをバックミュージックに双眼鏡を覗く

『わぁ、キュラソーちゃんもう乗ってんじゃん！』

まじ早くして。
じゃれ合ってる場合じゃないのお二人さん。

赤井「言ったはずだぞ安室君…狩るべき相手を見誤るなと」

『赤井しゃんイケメン。音声だけでイケメン』

安室「ああ、奴ら組織を狩り尽くしてやるさ！キサマを制圧した後でな！！」

『あむぴ貴様呼びはよくないと思うよ？赤井しゃん助けてくれたんだからね？まずお礼言おっか。』

こんな事してる間にも観覧車は動き続け、キュラソーが乗るゴンドラが上へ上へと向かう。

『んもー！早く～！！』

赤井「こんな事をしている間にキュラソーの記憶が戻り、奴らが仕掛けてきたらどうする！？」

安室「はっきり言ったらどうなんだ！情報を盗まれた日本の警察なんて信用できないと！！」