第三百五十一話 ページ4
季節外れの強い風が俺を襲った。
あまりにも思いっきり吹いたものだから一瞬にして髪の毛がぐちゃぐちゃに荒れる。
なんだろう。何か嫌なことでも起こるのかな…。
そんなことを思いながら結んだ髪をほどいて手櫛で髪を直す。
きらりとまなちゃんから貰った青いガラス細工の髪飾りが光る。
…同じ色を選んだのはただの偶然だろうか。
かちゃりと左耳につけた浅葱色の耳飾りに触れてみる。
あの人が選んだガラスの耳飾り。
赤色は俺があの人にあげた色違いのもの。
左耳にピアスをつけるというのは、「守る人」という意味合いがあると言う。
俺が左耳に穴を開けたのはそれが理由でもあったし。
「あの、すいません」
『えっ！あ、はいなんでしょう？』
ぼけーっと髪飾りを見つめていれば突然声をかけられて驚いた。
髪の毛もまだ結んでいなかったし伸びきった髪を揺らしながら後ろに振り返る。
フードをつけたあからさまに不審者みたいな人がこちらを見ててちょっとびっくりした。
赤い携帯を片手にこちらを見つめるフードの奥の赤い眼に少し顎を下げる。
一体どんな用があって俺なんかに声をかけるのかよくわからなくなってつい警戒してしまう。
「あ…すいません。驚かせましたよね」
そんな俺の視線に気付いてか、相手がフードを外す。
黒髪に所々赤い髪が混じる髪。
両耳にある青いピアス。
年的に、どうだろう。
まだ若いように見えるけど俺よりは年上に見える。
『いえ、こちらもぼーっとしていて…大きな声を上げて失礼いたしました。
ええと…俺に何かご用ですか？』
場合によってはすぐ逃げられる状況にしておかないとダメだな。
そう思い、警戒を解くこともせず、その警戒を察知もされない程度に声を出す。
伸びきった前髪から覗く男の表情をじっと伺いながら。
「道を聞きたくて…」
そのセリフで、警戒をやめることにした。
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
