第三百七十二話 ページ25
「猫姉さん最近どう？」
「んー普通かな。まなは？」
「特に変わったことはないけど…あ、そういえばこんな動画見つけて、
先輩と猫姉さんに見せなきゃって思ってたの」
注文されたものを頼んで持ってきたのちに始まるのはガールズトーク、ではなく妖怪の話である。
なんて花のない会話だろうかと思ったが猫娘は妖怪だし、
まなちゃんも妖怪に関することに結構関わっているから仕方はない。
そうして出されたのは一つの動画。
そして見えたのはあの痛Tuberの姿である。
『こいつまだ懲りてなかったのかよ』
こいつの顔を見て浮かぶのは輪廻の顔。
輪廻が左目を失ったのは妖怪と協力しているだなんてありもしない噂をされた為。
そしてその元凶になったのがあの姑獲鳥の動画。
それを作ったのはこいつ。
「おい。何もそんな般若みたいな顔しなくてもいいだろ」
『俺はまだ許してないからね輪廻のこと』
ZEROくんがすごい顔で俺のこと見てくるけどもういいもん。
何かまだ大きな問題を起こしてるわけじゃないんだからいいけど。
ただ、やっぱり妖怪との動画とだけあって不安だ。
『こいつのせいで俺も迷惑がかかったし、
輪廻も左目を失明して、挙句利き腕が動かしづらくなったんだぞ？
それにまなちゃんに起こった出来事にもこいつは少なからず関わってる。
そう簡単に許せるようなことこいつはしてない。
だからすごい腹たってる』
守れなかったとはいえど、人様に迷惑をかけたやつがのうのうと生きているの腹がたつ。
それで俺たちには謝罪の一つもないんだ。
ぎゅっと口を結んでいるとその沈黙に堪え兼ねたのかZEROくんが口を開く。
「ぬけ首ってどんな妖怪なんだ？」
「そうね、ぬけ首っていうのは…」
「説明しよう！ぬけ首とは！」
ZEROくんの問いに猫娘が答えようとしたその時、
突然二人の後ろの席からハンバーガーを片手に輪廻が乗り出して顔を出した。
『輪廻！？お前何してんだよ！』
「ふはは！実はばぁ…じぃちゃんだったわ。じぃちゃんとご飯食べてたのだ！」
いや、御老体になんつージャンキーなもの食わせてんだよお前。
とツッコミを入れる前に輪廻の頭に扇子が飛んできた。
「いってぇ！何すんだよじいちゃんーっ！」
「ご飯食べるのかお話するのかどっちかにしなさい」
「はぁい！」
一瞬にして引っ込めば、今度はハンバーガーを持たずに顔を出した。
いやほんと何なの。すごいシュールなんだけど。
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
