第三百五十話 ページ3
たっぷり騒いで、笑いあったお花見。
もう時期春休みというわけでまた仕事が忙しくなるかもしれないと思ったから俺も存分に楽しんだ。
「んもーししょー！！俺とAは帰るのー！邪魔するにぃーッッ！」
「嫌じゃ嫌じゃ！輪廻もゲゲゲの森でくらさんか！」
「いやーっっ！こんな森に住むほど俺は人やめてなあああいい！！」
帰る時でさえ、べったりと輪廻が天喰さんに張り付かれていた。
なんだか騒がしいけれど、まぁいつも通り楽しいからいいや。
「Aー！たすけてー！」
『あーはいはい。天喰さん、輪廻もう帰るから』
「うえーん！」
まさか普段クールな天喰さんがお酒入るだけでここまで豹変してしまうだなんて…、
お酒の力ってめちゃくちゃ怖いな…。
何をしても輪廻から離れようとしない天喰さんに段々諦めが溢れてきた。
「うっとうしいーっ！！離せー！」
この後、数時間の格闘の末、天喰さんが目玉さんに言いくるめられて終わった。
「んじゃばいちゃー！」
『うん また明日ね』
夕焼けに染まる空、桜が淡いオレンジに染まる。
その道を友人はかけて行った。
その背が見えなくなるまで見送ればようやく俺も帰路に沿って歩き出す。
こつんと響く靴の音。風の音。
もう一度やってきた春に、目を細める。
これで、14年目の春。
まだ誰かから見れば小さな数字でも、俺にとってはとても長く生きた。
新しい元号となっても世界が劇的に変わるわけじゃないけれど、
それでも確実に。
俺たちが生きた世界は消えていった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
令和になりましたね
『お前Twitterで散々騒いでたよな』
いやみんな新しい年だとかいってるのが不思議で…ね？
元号が変わったところで何か変わるわけじゃないんです。
明日は明日。今日は今日。
僕にとっては特に変わりのない世界だから気にする人たちがおかしく見えちゃって。
『まぁ人それぞれだろ 考えは』
僕たちが生きていた世界は消えました。
それを他の人たちは新しい年だと叫んで喜んでいる。
結局、新しいものがみんな良いんです。
古いものは捨てられるだけ。
それでも生きているんです。
死ぬのが怖いから。
例え元号が変わって、起こった出来事が誰かの頭の中から消えても、
僕は変わらず、大して楽しくない今を生きます。
死にたくないから。
『きもいぞ』
エッッッッッッッッッッ！！！？？
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
