第三百六十五話 ページ18
「なぁ鬼太郎ここは見逃してくれよ…な？
そうしたらこの子はすぐに放すからよ、な？」
「やーだー！！」
ようやく気配が近づいてきて聞こえたのは猫娘の声。
暗闇の中目を凝らせばよくわかんねぇかわうそとタヌキを足して二で割ったような奴が、猫娘を捕まえている。
鬼太郎は猫娘が捕らえられているせいで一歩も動けていない。
仕方ない。
足音を鳴らさない靴の性能を最大限に生かし、奇襲をかけようと一歩前へ足を踏み出した。
「その手を離せよ。妖怪」
一瞬にして響いたその声に、奇襲をやめ、影に身を溶かす。
知らない声に警戒しない人間はいねぇ。俺は人間じゃねぇけど。
俺の少し手前の、おそらく元はドアがあったであろう通路から出てきた男。
黒い髪に少し赤い髪が数本入った男。後ろ姿である程度しかみえないが矢印のような模様が服と靴に入っている。
俺の気配は消してるし、察知はされないだろうが…ここにきてまた別のやつかよ。もう勘弁してくれねぇかな。
増えていく情報と人物に苛立ちを覚えながら、じっとその光景を見つめる。
丁度いい時…猫娘が救えるタイミングになったらだ。
「ど…どうして！？声を聞いて気を失ってたはずじゃ…」
その発言を聞く限り、こいつが鵺か？
いや、昔あいつのところでみた鵺はもっと気迫があったし何よりこいつは鵺の容姿に程遠い。
ということは…変化していたというのが正しい答えだろうか。
「ふっ…これさ」
男は堂々と種明かしをするために耳元から何かをとった。
金色の、確かイヤホンとかいったか…あれに酷似したもの。というかイヤホンだろう。
正直、敵に手の内を明かすというのは戦場で死を意味するのだが…こいつはバカなんだろうか。
「そんな耳栓で防げるわけが…」
「こいつは最新のノイズキャンセリングイヤホンだ。外部の音をほぼ100%遮断することができる。
さぁ何度も言わせるんじゃねぇ…その子供から手を離せ！」
予想通り、どうやらイヤホンだったらしい。
現代の技術はすごい、と思うが別にこちらの技術を使えばあんなのないも同然だということを思い出した。
だとしても、人間は魔法も何も使える奴は少ししかいないのにこれができるのはすごいか。
素直に認めて首を上下に動かす。偉いな100年そこらしか生きれない連中の割に。
「うるせぇ！人間の分際で俺に命令するな！」
相変わらず正式名がわからないやつは大きな声で男に向け叫ぶ。
なんともまぁ、自分勝手なことで。
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モブ - 好きなアニメの夢系小説見れるのすごい嬉しいです！一気見しちゃいました！いくらでも待ち続けるので‥つづきを‥っっ (2月6日 16時) (
レス) id: ab7894b478 (このIDを非表示/違反報告)
ユリの花(プロフ) - 更新お疲れ様です！ゲゲゲの鬼太郎は大好きなアニメの1つなので夢小説があって嬉しいです！最近はコロナなどで不安定なご時世ですがこれからも無理せずに頑張って下さい！ずっと応援しています！ (2021年2月13日 13時) (レス) id: 3da8e597eb (このIDを非表示/違反報告)
くまくまたろう。(プロフ) - 初コメ失礼します。こんなに素晴らしい作品が書けるなんて……羨まし()ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…素晴らしいです……こんな作品……ハマるしかないですよ……ありがとうこざいます……これからも応援してます…… (2019年12月9日 20時) (レス) id: 92750228b4 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - マリイさん» 私は私が書きたいものを書きたいんです。最近は別の方に脱線しているという理由もありますし、これ以上作品を増やすことはおそらくないです。ごめんなさい。 (2019年11月6日 11時) (レス) id: b13316b4f3 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 5期の西洋妖怪バルモンドの小説も書いて欲しいです バルモンドは夢主を溺愛してる設定で (2019年11月1日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年4月30日 13時
