第三百二十三話 ページ26
チャラトミとかいうksが帰った後、零くんはしばらく縁側で空を見つめていた。
彼は一体どこからきて、何をしにきたんだろう。
一切見えてこない彼の過去に疑問が降り募るばかりだ。
「…"俺"ね。よく夢を見るんです。
もう帰れない愛しい夢を」
『…？』
「母さんも…本当の父さんと一緒に笑顔で、家族"六人"で笑って生きる夢。
でもなんでなんでしょう。この映像がもう実現しないと悟ってしまってるんです。
何も思い出せていないのに」
下を向いて肩をあげながら悲しそうな声で零くんは呟く。
その背がどんどん小さくなって、消えてしまうんじゃないかってそう思ってしまう。
彼はどれだけ不安だろう。
何もわからない。何も覚えていない。
なんで自分がここにいるか、生きているか。
一体誰なのか。
「…悔しい。ただ、それしか残らない」
強く手を握りしめる彼の背を見つめることしかできない。
穏やかに笑う彼の笑みが本当ではないと思ってしまう。
一体、このとてつもない違和感と不安はなんなのだろう。
得体の知れない黒い沼に、いつの間にか足を取られていたような。
じわじわと侵食していく恐怖。
これから先何が起こるのか。
「もうすぐ、もうすぐで憑代が完成してくれるんだ。
そしたらすぐ君に会いにいくよ。
君を殺すために＿＿＿＿＿。」
暗闇に映る青い瞳がにやりと笑って世界を見つめた。
その首元に見慣れた"ペストマスク"が下げられている。
世界は確変へと傾いていく。
全てはあの男の落とした新たなる"災厄"のために。
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とりまろ。(プロフ) - あんこもちさん» 鳥肌になってくれて嬉しいですわッッ！(((新章も始まりまして更新バリバリ頑張りますよ！コメントありがとうございます！ (2019年4月30日 13時) (
レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - わぁぁ！凄い！全部の題名と繋がった！何か意味があるんだろうなぁ〜と思ってたけどほんとに合った！あそこ読むとき鳥肌やばかったです！鬼太郎と夢主ちゃんの恋の進展も気になる、、、。更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2019年4月30日 8時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 待っていてくれてありがとうございます！不定期更新ですが完結まで頑張ろうと思います！ (2019年4月20日 20時) (レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - 待ってました！忙しくて更新できない時が多いかもしれませんが少しずつ更新頑張ってください！これからも応援しますっ！(・ω・)ﾉｼ (2019年4月20日 20時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 | 作成日時：2019年3月24日 15時
