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その日の市松はいつもと違っていた。
物々しい雰囲気が漂う校内に不安が募る。
ふと窓から外をみればかなり大勢の生徒が校舎を出ていく。
伍代とは今日まだ会っていなくて、１人でその様子を眺めていた。
「伍代ピンチだよー」
「え？」
こないだ話しかけてきた広瀬さんが隣のベンチに腰かける。
「伍代調子乗ってるから潰すってさっき人数集めてた。今からシメにいくんでしょ。さすがに伍代も終わりだねぇ。」
彼女の言葉をきいて慌てて教室をでた。
電話を鳴らすも伍代は全く出ない。
あの集団を追いかけてたどり着いたのは河川敷。
市松の相当な人数が集まっていて何やら騒がしい。視線をその中心にうつせば一人で向かってくる相手を倒していく伍代がいた。
いや、この人数じゃ無理でしょ………
どうしたらいいか迷ってる場合じゃない。
気づいたら足は彼の方へ向いていた。
伍代の後ろからバットを振りかざそうとする男。
急いで駆け寄り、飛び蹴りでその男を蹴り飛ばした。
「は？吉川？」
私の存在に気づき驚いた様子の伍代。
「おまえ、1年の女じゃねぇか。」
伍代の前に立って、戦闘モードに入る。
「女、邪魔だからそこどけ。」
「退くわけないじゃん。」
「痛い目みたくなかったら女は引っ込んでろ！」
「そっちこそ女をなめてたら後悔するんだから。」
「おい、バカ！だからこういうときは出てくんなって言っただろ。」
相変わらず、この状況でも私の心配をしてくれている。でもそうもいってられない状況。覚悟はできてる。
「久しぶりにやってやろーじゃん！」
女を相手に手加減してくれるやつなんていない。かかってくる男一人一人殴り飛ばしていくけどなかなか終わらない。
そのうち伍代が押さえつけられバットで思いっきり腕を殴られているのが見えた。
慌てて助けにいこうと駆け寄ろうとするが意識が向こうにいってたせいで、近くの気配に気づかず、思いっきりバットで後ろから殴られバランスを崩し、そのまま地面に倒れる。
「おまえもあーなりたくなかったら大人しくしてろ！」
不意打ちで、受身をとれなくて、急激な痛みから立ち上がることができない。
「まだ懲りてねぇみてぇだな！足もやっとくか！！」
伍代にバットがまた振り上げられたときだった。
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
