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「それはさ、完全に男が悪いでしょ。」
花火の穴場スポットらしいこの場所は近くの高台で花火がよく見えた。
隣に座るのはさっき花火をみようと声をかけてきた名前も知らない男の人。
何度も断ったけど、結構しつこくて、悪い人じゃなさそうだったのと、さっきの出来事で沈んでた気持ちを紛らわしたくて誘いにのってしまった。
話し上手な相手にいつの間にか警戒心もなくなっていて、さっきの出来事もつい喋ってしまって聞いてもらっていた。
「あんたは心配して言ってるんだから。いくら理由あるとはいえ、女の子にその言い方はないよな。」
「…………そうですよね。」
「ま、でも腑に落ちないならきっと向こうにも事情があるんじゃねーの。もう一回聞いてみれば？またなんか言ってきたらそしたらもう諦めればいいんだよ。」
「そうですね。もうちょっと頑張ってみます。」
あんな言い方されて、正直怖かった。
もう無理かもって思っていた。
それでもやっぱり話した方がいいといわれて背中を押してもらえた気がする。
「てかさ……」
そのあとは私の気持ちを紛らわすかのように盛り上げてくれて、気づいたら花火よりも話に夢中に。さっきの出来事も頭から抜けていた。
「笑うと可愛いよな。」
女慣れしてるようで、会話の途中でさらっと褒められる。
「さっきはさーなんか死んだような顔してたからさーほらみて、こんな顔。」
見せてきた顔は白目と半開きの口で、なんともひどい変顔に、吹き出してしまう。
「いやいやそんな顔してないですよ！」
「こんなんだったろ。」
「そんな白目剥いてないし！大げさですって！やめてください！」
「やっぱり笑ってると可愛い。なぁ、付き合って。」
いきなりのさりげない告白。
からかってるのか本気なのかよくわからない。
「………え、今の話聞いてましたよね？私好きな人いるんですよ。」
「でもうまくいってないだろ？」
「さっき話し合いした方がいいって言ってたじゃないですか。」
「そうだけどさぁ、なんか話してたら欲しくなっちゃった。」
「………無理です。」
「学校どこ？」
「言いません。」
「いいじゃん。教えてよ。」
「だってこの感じは言ったら来ますよね？」
「行かない行かない。じゃあ連絡先教えて。」
「嫌です。だって花火みるだけって言ってましたよね？」
「あー話してたら気が変わった。」
一向に引かない向こうにこっちが疲れてくる。
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
