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夏休みにはいってからはバイト三昧だった。
仕送りでやっていけるけど、欲しいものはあるし、暇だったっていうのもある。
あー今頃伍代は何してるんだろう。
会いたいなぁ。
ふと頭によぎるのは彼のことばかり。
学校では毎日理由なく会えてたのに、夏休みに入ってからは行動起こさないと会えない。
遊びに誘おうと電話をかけたこともある。
でも別の女の子の声が遠くから聞こえてしまい、女の子といるという現実にショックを受けて、誘えなかった。
本当に誰でもいいんだろう。
こないだあんなキスしてきてこっちは暫く忘れられなかったというのに。
わかっていても他の子ともあーやってキスしてるのかと思うと、悲しいを通り越してイライラしてくる。
「いらっしゃいませー」
すっかり慣れたコンビニでの仕事。
その日は遅番の人が病欠になり少し延びていて、いつもより遅くなった日だった。
「吉川？」
名前を呼ばれ手を止めて顔をあげる。
そこでは伍代が買い物かご片手に立っていた。
あー相変わらずカッコいい。
「バイト？」
「あ、うん。」
「…いつもこんな時間まで働いてんの？」
「あー今日はたまたま。いつもはもうちょっと早いかな。」
「……あとどんくらいで終わんの？」
「え？あと30分。」
「わかった。」
お会計が終わり、伍代は店を出ていった。
もうちょっと話したかったな…
ちょっと会えただけでさっきまでのモヤモヤイライラはあっという間に消えてしまう。仕事だってさっきより捗ってしまい、自分の単純さに呆れる。
……
「お疲れ様。今日は遅かったね。」
最悪……
バイトが終わって店を出ると見覚えのある常連客に声をかけられた。バイトするようになってから何度か声をかけてきていた同い年くらいの男。
しつこい様子に見かねた店長が注意してくれて店の中には入ってこなくなったけど今度は仕事終わり待ち伏せされるようになり、困っていた。
「ね、今からさ、ごはん行かない？奢るよ。」
「いや、結構です。すみません、急いでるので。」
「また？」
「こういうのやめてほしいって言いましたよね？警察呼びますけど。」
「えーそんなこといわないでさぁ、ずっと待ってたんだよ。」
このまま家について来られるのも困る。
殴れば一発で倒せるけど店の前で暴れたくもない。
困っていたそのときだった。
「彼女になんか用？」
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
