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剛の服を伍代が選んであげたらしく、そのお礼をかねて難破家に招待するとのことで、ついでにと誘われ、難破家にお邪魔させてもらうことに。

久しぶりに会う難破家の皆は相変わらず賑やかでそれでいてあったかい。

テーブルの中心にある山盛りの難破家名物の唐揚げに箸をのばす。



「美味しい!!」
「……こんなうめーの初めて食った。」



私と伍代の言葉はほとんど同時に重なる。



「だろ?母ちゃんの唐揚げは気合いが違ぇんだよ!」
「まだまだあっからよ、どんどん食えよ!」
「やったー!」




最近は一人で暮らすようになって、みんなでごはん食べることなんてなかったからすごく嬉しかった。




「A、頬っぺに米粒ついてるぞ。おまえ焦って食いすぎなんだよ!」
「え、どこ?とれた?」





右側に座っている剛に顔を向ける。自分で口周りを触ってみるけど全然とれない。




「いや、とれてねぇよ。もっと左!」
「左?え、どこ?」
「いや、もっと下だって、だから……」



剛が手をのばしてとろうとしてくれたときだった。
肩を強く引かれて自然と左側に座る伍代の方に身体が向く。そのままのびてきた手が頬に触れた。




「つーか、何とらせてんだよ。自分でとれよ。」



伍代は私の頬についてたであろう米粒をとってくれていた。



「あ、ごめん、ありがとう。」



なんとなく、恥ずかしくなって顔をみれず、視線を外した。



「伍代はAのことになるとすぐ妬くよなー」
「は?違げーわ。こっちの方が近いからとっただけだ。」

「なんだよ、そういう感じなのか?青春だねぇ。」

「えーもしかしてお兄ちゃんと伍代は三角関係なの!?もうラブコメじゃん。」
「いや、俺は違うから!」




一気に騒がしくなる難破家に剛が慌てて否定する。



「Aのこと好きだからってよくプレゼント渡してたもんな。」
「そういえばこいつ、小学生のときなんてAと結婚するって言ってたぜ。」




おばさんや猛兄ちゃんから出てくる止まらない暴露トーク。これ、どういう気持ちで聞けばいいんだ?なんだか気まずくて、へぇとか適当に相槌を打って苦笑いしながらやり過ごす。




「だからそれは昔の話だっつーの!二人の前でやめろって!」
「照れんなよ。もう時効だからいいじゃねぇか。」



大盛り上がりの晩餐も落ち着いて、帰ろうとしたけど時間も遅いからと猛兄ちゃんに泊まってけと言われ、私と伍代はそのまま難破家に泊まることに。

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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