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そういえば ページ18

「まあ、うん」


曖昧な返事。


「…もしかして何か言われた?」


ゼロの、吉岡に対する印象が少しでもマシになればいいなと

よかれと思って二人きりにしたけど。


「…そうじゃないんだけどね」


吉岡のこの反応…。


良くも悪くもゼロは正直なやつだから。

何か言われたのかもしれない。


…いらないお節介だったかな。


ゼロは勿論のこと。

吉岡もべつに、ゼロと仲良くなりたいと思ってたわけじゃないだろうし。


「吉岡、ごめんな」

「…急にどうしたの?」


いくつか選んだスナック菓子を手に、吉岡は不思議そうな顔でこちらを見た。


「…今日。ゼロと二人きりにしたこと」

「…本当だよ。緊張で心臓がどうにかなりそうだった」


ツンとした表情で、冗談めかしたことを言うもんだから思わず吹き出してしまった。


「そんなに?」

「そりゃあ諸伏くんにとっては友達でも、私にとっては憧れの人だもん」


レジに向かう吉岡の後ろをついて行く。


吉岡はずっと、ゼロを尊敬していると言っていて。

きっかけになった話も本人から聞いた。


「吉岡はさ、ゼロと友達になりたいとか思わないの?」


純粋な疑問だった。


ゼロと仲がいい俺と友人なんだから、俺を仲介にゼロと話すことだって簡単だと思うけど。


吉岡はそんな提案を一度も口にしないどころか、

仲良くなりたい類の言葉も聞いたことがない。


ただ、"憧れ" "尊敬" "すごい人" "かっこいい人"

称える言葉ばかり。


「んー…思わない、かなぁ」

「ふーん…。なんで?」


会計が済んで、外に出る。


生温い空気に襲われてうげっと思わず声が漏れた。


「…なんでだろ。あ、でも」


チョコの袋を開けながら、吉岡は続けた。


「明日から毎日降谷くんが勉強見てくれるらしいんだけど

緊張とか、どうしようとか思いつつ、有難さとか嬉しさとかもあるよ」

「ちょっと待って何それあの後何があったの??」


なんか聞き捨てならない展開になってないか?

驚→←友人



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かものはし子(プロフ) - フライドポテトさん» 励みになるコメントをありがとうございます(*^^*) (2019年9月17日 13時) (レス) id: e4c7a737a2 (このIDを非表示/違反報告)
フライドポテト(プロフ) - めちゃめちゃ好きです。ドツボです。頑張ってください!!!更新待ってます。 (2019年9月17日 2時) (レス) id: 59946ff9b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かものはし子 | 作成日時:2019年7月23日 18時

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