O1号室 ページ2
:
なぜだろう、
なぜだろうか
いちいち取材で問われた恋愛観とやらについて深く考えたことはなかったけれど、少なくとも、小瀧ならまだしも、女子高生と付き合いたいとか考えたことすらなかった。
というか、アイドルでいる限り女子高生と関わることなんてないだろうと思っていたし正直今も思っている。のだが。
そんな俺の彼女は女子高校生で、ソファに制服のまま埋もれて、というより突っ伏してという方が正しいが、スヤスヤと眠りについている。
「 Aちゃん制服、シワなるで〜？もう、、」
とは言いつつもソファに脱ぎ散らかされたブレザーをハンガーに掛けて、寒そうな彼女に毛布をそっと掛けたり。案外甘いな俺、なんて。
『 〜････っ、ふぁぁ、』
「 あ、おはようAちゃん 」
んあぁ〜･･･っ、と伸びをしていつものように だいきくんだぁ、、と確認するように言うのがAちゃんの癖だったりする。
カレンダーの来週末にはかわいらしい"文化祭"の文字が。流石JK。忙しいやんな、と思いつつAちゃんをちらっと見れば課題とにらめっこ。じゃなかった、スマホとにらめっこ。
『 えっ明日テストとか知らん知らん 』
『 まじか、、勉強してないじゃん･･･ 』
『 地理と古典、地理と古典･･･、どこだ？』
寝起きのまま、リュックをガサゴソと教科書か何かを探しているらしい。独り言を呟きながら物事を進めるタイプのAちゃんにはやっと慣れてきた頃で。
じゃがいもに人参、ごぼうにこんにゃく、、邪魔にならないよう、キッチンの隅に置かれた袋を見ていれば今日は肉じゃがか、なら作ってしまおう。
:
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眠 | 作成日時：2019年10月19日 13時
