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天童side
知っている、
その眼を。
俺に恐れているのか、
顔を俯かせているこの男を。
俺が負けた、あの日の記憶がフラッシュバックする。
__________
______
__
昔から、“妖怪” だなんだの言われてきた。
別にそんなモノは苦でもなかったし、
俺一人で何点も獲っているのだから
何を言われようと負ける気がしなかった。
「個人技には限界があるんだ」
そう言った、コーチの言葉を俺は信じていなかった。
だけど______
あの日、嫌という程 思い知ってしまった。
.
何かの拍子に、北川第一と練習試合をした事がある。
北川第一と言っても、
“オイカワ” や “イワイズミ”のような
主要チームでは無くて、どこにでもあるようなチーム。
そう、“あまってしまった” ようなチームにソイツは居た。
チーム自体は、特別 強くもなく
かと言って弱い訳でもない。
ただ、スパイカーと俺のブロック対決になれば
圧倒的に俺の方が有利なだけ。
勢いを殺し、頭上に上げ、相手の陣地に落とす。
その３人がかりの一連の動作を
俺は“１人”で止めただけで
相手は分かりやすく顔を歪める。
それが、快感で仕方がない。
笛の音が鳴って、相手のチームの
選手が交代した。
悔しそうにしていたスパイカーの代わりに来たのは
至って平凡なヤツだ。
いつもと何も変わらない。
普通のサーブ。
普通のレシーブ。
普通のスパイク。
ネット越しに眼が合った。
______その瞬間、俺はその場に固まった。
鋭い眼光だった訳じゃない。
笑っていた訳でもない。
ソイツは____
……俺の事など考えてはいなかったんだ。
今まで、勝負してきた中で
俺は相手の注意を引きつけることが
出来なかった事はないだろう。
「アイツには気をつけろ」
「アイツに行動を読まれるな」
と、俺は要注意人物として扱われていた筈だ。
それなのに、今、目の前にいるコイツは
何なんだろうか。
俺だけじゃない、自分のチームの人間も
この場にいる全員の事も
ましてや、勝利の事すらも
考えてなどいない。
「(……なんで)」
ただ、バレーを通して
“誰か”を見てる。ここに居ない“誰か”を。
ソイツが空中を飛ぶ。
得体の知れない、“誰か”の事を思って。
あぁ…
.
「(………読めない____)」
ボールがコート内に落ちた。
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ゆき - まっっっ………て！！！いいところ！いいところで！！！！んんんんん！！！！(悶え)更新のご予定はございませんか？！？！ (2022年12月17日 17時) (
レス) @page42 id: b0d8276e48 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 下と下の方と同じくいいところ！！更新、楽しみにゆっくり待ってます！ (2021年7月27日 22時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくいいところで！！！！！！！！めちゃくちゃ続きが気になります！更新を楽しみにのんびり待ってます！ (2021年7月25日 10時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - いいところで！！！！！！！この作品大好きです！！なので途中で更新が終わってしまっているのが悲しいです。。。これ以上先は書かれないのでしょうか？？続き楽しみに待っております。 (2021年7月17日 1時) (レス) id: 97a2ee4c1f (このIDを非表示/違反報告)
奏凪(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです！！更新待ってます！応援してます！！ (2020年12月23日 3時) (レス) id: 78e0e98149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高崎 | 作成日時：2018年4月1日 23時
