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影山side
もうすぐで中学生になる頃には、
Aの周りはいろんな奴でいっぱいだった。
「Aー！今日、俺ん家でゲームしようぜ！」
「Aくん！！これ食べてくれたら嬉しいなぁ…！」
「A！これ、この間貸してくれたマンガ！
すっげー面白かったわ！」
わちゃわちゃとAの机の周りに集まって
帰らせようとしない。
なんだか、だんだんとイラついて来て
おもわず叫んでやった。
「A！！帰るぞ！！」
そう言えば、人の波を押し退けて
ランドセルを持ったまま走って来た。
『ごめん、みんな！！
今日は飛雄とバレーの練習するから！！』
また今度ね、と言って皆んなに背を向けるが
俺は、Aの『また今度ね』が
実行されたとこを見たことが無い。
そして毎度のように、俺は
悔しがっているクラスメートに言ってやるのだ。
「ふんっ、残念だったな！！」って。
余計に顔を歪めるクラスメート。
俺は1人、優越感を心に残す。
首を傾げるAの頭を撫でてから手を繋いだ。
まるで、見せつけるように。
その嫉妬心だか、なんなのか。
昔、Aに
「お、男同士で手 繋ぐとか気持ち悪りぃんだよ！」
とか言ってAを傷つけた馬鹿な奴がいた。
心底、傷ついたような様子で
泣きそうになるもんだから
Aを傷つけた奴を授業中も休み時間もずっと睨んでいた。
ところが、ソイツは俺に怯えて
とうとう泣き出してしまったのだ。
放っておけばいいのに、優しいAは
ソイツの背中を優しく撫でて
『飛雄がごめんね』と謝っていた。
それからコロッとAに堕ちたソイツは
まるで主人の帰りをジッと
待つような忠犬になってしまったのだ。
Aの為を思ったのに、
俺が悪い みたいに言われて
拗ねていると
『飛雄…ありがとう』
なんて、微笑みながら
『一緒に帰ろう』と手を差し出してくるから
さっきの不機嫌なんて直ぐに飛んでいった。
確か、この時 母さんの言葉を思い出した。
「Aくんって魔性だよねぇ…」
意味は微塵も分からなかったが、
確かに確信した。
「(Aは“ましょう”だっ！)」
・
・
・
…こんな夢を見るのも、もう何回目だろうか。
ベッドから転げ落ちた手を上に
持ってきてジッと見つめた。
触りたい、戻りたい。
あの頃のように、もう一回だけでも。
「…っクソッ‼」
そんなこと、もう二度と出来やしないというのに。
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ゆき - まっっっ………て！！！いいところ！いいところで！！！！んんんんん！！！！(悶え)更新のご予定はございませんか？！？！ (2022年12月17日 17時) (
レス) @page42 id: b0d8276e48 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 下と下の方と同じくいいところ！！更新、楽しみにゆっくり待ってます！ (2021年7月27日 22時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくいいところで！！！！！！！！めちゃくちゃ続きが気になります！更新を楽しみにのんびり待ってます！ (2021年7月25日 10時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - いいところで！！！！！！！この作品大好きです！！なので途中で更新が終わってしまっているのが悲しいです。。。これ以上先は書かれないのでしょうか？？続き楽しみに待っております。 (2021年7月17日 1時) (レス) id: 97a2ee4c1f (このIDを非表示/違反報告)
奏凪(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです！！更新待ってます！応援してます！！ (2020年12月23日 3時) (レス) id: 78e0e98149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高崎 | 作成日時：2018年4月1日 23時
