不必要な安眠グッズ ページ46
一足先にアメリカへと向かった翔平。
私は卒業と渡米の準備で大忙しだった。
アメリカで友達できるかな?と少し不安な私に
「大丈夫、一平さんの彼女さんもいるし仲良くしたらいいよ。」
と言う翔平。
翔平の通訳として一平さんという方が一緒にアメリカへと行ってくれているらしい。
翔平のマイペースさに振り回されてないといいけど…、と会ったこともない一平さんへと想いを馳せる。
そしてめくるめく日々が過ぎていき
私は大学で卒業証書を受け取った。
次の日、私は早々に日本を飛び立った。
特に日本にいてもすることがないので、なら卒業して次の日にアメリカへ行っちゃえ!と思い
それまでに荷物を送り、スーツケースにも荷物を詰めて万全の状態で卒業式へと向かっていたのだった。
そのことを翔平に伝えてから数日後に飛行機の席取っといたよ!と連絡が来て
なんだか申し訳ないなぁと思いつついざ飛行機へと乗って案内された席はめちゃくちゃに広い席で目が点になった。
足を十分に伸ばせなくてもしっかり寝られるように!と意気込んで安眠グッズを握りしめて飛行機に乗ったというのに
そんなもの一切必要がないような広い席。
留学に行った時にうわ〜いいなぁ、あんなに広い席。と眺めていた席に今私はいて。
一体……一体いくらなんだとCAさんに問いかけたい気持ちをぎゅっと抑える。
こんないい席にいたら寝るのがもったいないよ!なんて思っていたのも束の間
すぐに眠気が襲ってきて、十分すぎるくらいに足を伸ばしていつの間にか寝ていた。
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みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読んでいます!みねるばさんの書くお話が大好きです!これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みねるば | 作成日時:2023年4月2日 16時