出逢った日から、ずっと

何回目かのデジャブ ページ23

「うわぁ！ちょっと待って！かっこよすぎるでしょ！」

「背が高いのに顔が小さくて…、それにあの笑顔。」

「ずるいなー、先輩達はあんなに喋りかける事ができて。」

「私も喋りたいなー、あ！野球部のマネージャーになる！？」

「わー！それ名案！」




はい、もう毎度おなじみのとてつもない程の翔平くん人気。
もう慣れたよ、こっちも。
名前が出てもお茶吹き出しそうにならなくなったよ。



と言うか毎度おなじみどころか更に拍車がかかってたよ。




早速お友達になった子曰く、翔平くんのモテ具合は半端じゃないらしい。
野球部は恋愛禁止だと知ってもなお、もしかしたら私は秘密の彼女になれるんじゃないかと言う無謀な試みで翔平くんにアタックする人が後を絶たないらしい。




しかも翔平くんは告白されたら決まって
「野球に集中したいから、ごめん。」
と断るらしくそれが余計に惚れるポイントなのだとか。


全くもって訳が分からない。




確かに優しいけど、なかなかに意地悪してくるよ？
人が困ってる姿見て楽しそうにしてるよ？

そう言ってやりたいが、きっと彼女達はそれこそ恋は盲目状態で何も目に入らないし耳に入らないだろう。



と、なると私と翔平くんが幼馴染だとか。
あるいは両思いだとか、絶対にバレてはいけない。


バレたあかつきには……、想像しただけでも震え上がる…。

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