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「ああ…、あったね、翔平くんと一緒にいるって言ってたね、私。笑」
「……」
「今となっては難しい夢なのにね…。」
自分で言っておいて泣きそうだった。
どんどん有名になっていく翔平くんを見ていた。
地元じゃ大谷翔平と聞いて知らない人はいないくらい有名人で。
きっとこれから彼は日本全国…、いや世界中にその名を轟かせることになるだろう。
その隣に私がいるなんて。
なんでもできて全てが完璧な翔平くんと何かが秀でて出来るわけでもない私。
不釣り合いなことは考えなくても分かることだった。
私と翔平くんが両思いだと言う噂も聞こえれば、なんであの子が大谷くんと?と言う声も沢山聞こえた。
「何で難しいの。」
「何でって…、翔平くんと私じゃ凄さが全然違うし…。」
「別に俺すごくないよ。」
「すごいよ。…翔平くんは誰よりもすごいんだよ。」
「俺はそんなことどうでもいい。」
「俺はAに隣にいて欲しいだけ。」
真っ直ぐこちらを見てそう言う翔平くんに心臓の鼓動がとても早くなって、翔平くんにも聞こえてるんじゃないかってくらいに鼓動が大きく聞こえた。
「Aの夢がまだないなら、俺についてきて欲しい。」
「俺と一緒に来てよ、A。」
「俺の夢を一緒に見届けて欲しい。」
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みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読んでいます!みねるばさんの書くお話が大好きです!これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みねるば | 作成日時:2023年4月2日 16時