55、開花？ ページ10
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私を呼ぶ声で目が覚めた。
そこはいつも働いてる医務室だった。
「おっ、意外と早く目覚めたね。」
『えっと、私は……』
「よくやったねA。全員救ったよ。」
いやいや救ってないでしょ、だって手前にいた人しか……頭が痛い。
そのままぼーっとしてると五条さんが入ってきてマジマジと見られた。初対面でも同じように見られた気が。
「ウケる術式の開花おめでとう。この歳でおっそいけど。あと領域展開会得おめでとう。」
『…どういう事ですか？』
どうやら領域展開して全員を救ったらしい。(どういう事だってばよ)
「詳しくはわかんないけど。僕が着いた時には水族館全体がAの領域に閉じ込められてたよ。」
『七海はどこですか、』
「現場に残ったからね。怪我もないしもうすぐ帰ってくるよ。」
『…よかった。』
呪力の使い方も術式の使い方も知らないくせに領域展開したから呪力切れで倒れたらしい。
だって術式使えるとか知らないじゃん？
呪詛師も無事に捕まって、一般人も救えたし万事オッケーってこと。
………七海まだかなぁ、会いたいなぁ。
「Aって七海の事好きなの？」
『…え、』
「思いっきり口に出てたけど。もう来てるよ、ほら。」
医務室の扉が開く音と同時に、目に入る姿。
駆け寄ってくれて、ギュッと抱きしめてくれた。
あったかい手と大好きな匂いがする。
……が、急にバッと離れた。
『なんで？？』
「すみませんつい、」
『いや離さなくてもよくない？？』
両手を広げるが飛び込んできてくれるわけもなく。
虚しく終わった。
「一緒についていながら無理させてすみませんでした。」
『やめてよ、なんも無理なんてしてないよ。』
「Aのおかげでみんな無事でした。後輩も彼女も。」
よかった、本当に全員助かったんだ。
七海も怪我してないみたいだし本当によかった。
『……待って、七海が守ってくれたんでしょ？』
じわじわと思い出される記憶。
相手の領域に閉じ込められた時、間違いなく飲み込まれそうだった。
『あの時七海が手を繋いでくれて無かったら一緒に倒れてた気がする。』
「Aをどうやって領域の外へ出すかで頭がいっぱいでした。」
真剣な眼差しに、本当に私の事を考えてくれていた事が伝わってくる。
それが嬉しくて、つい七海の頬に手を伸ばしてしまった。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます！ (2022年5月26日 21時) (
レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです！ (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くまこ
| 作成日時：2021年9月26日 13時
