同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

番外編、これは特別な時間 ページ43

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晴れて夫婦となったといえ、やっていた事は付き合っていた頃と何一つ変わらない。

一緒に住み始めるわけでもないし、引っ越すわけでもない。


……まあ名義変更とかそういうのは忙しかった。私だけ。



あと強いて言えば呼び方。

七海って呼ぶのは流石にやめた方がいいかな、と思って建人くんとか、建人さんとか、何となくそう呼んでる。




『建人くん』

「……なんですかさっきから呼ぶだけ呼んで。」

『用事ないけどいっぱい呼ぼうと思ってんの。』




どれもしっくりこない。
呼ぶだけ呼んで何が一番しっくり来るのかを探している。


でも「建人くん」に落ち着きそうだ。



こんな素敵な人が私の夫だなんて変な感じ。
今までもいっぱい愛してくれて、大事にしてくれたけど、プロポーズを受けた日からそれ以上に愛されていると実感する。

スキンシップは激しめ。特に会えない時間が長ければ長いほど比例するようにスキンシップは多くて長い。




『愛してるよ。』




読んでいた本を取り上げて、唇を合わせる。
もはやそれが合図のようなモン。


新婚特有の空気というやつなのかはわからないけど、私たちの仲は誰にも邪魔できないし、邪魔させない。




「私もAを愛しています。」

『……なんか呪いみたい。』




ずっと一緒にいれるなら呪いでもなんでもいい。
大好きな人に呪われるならそれでもいい。

こんなに心地良いものは他にない。




私を幸せにしてくれてありがとう。





*番外編おわり*

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