同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

81、バレてはいけない使命感 ページ36

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学長からのお使いもしっかり済ませて、七海とも別れて医務室に向かった。




「おかえり。買えた？」

『買えました！バッチリ！』

「そりゃよかった。釘崎が荷物置いて行ったよ。」




さっき買った下着の入った袋が机の上に置かれていた。
普段着けないような物を買ってしまったことに対してか、溜息が出る。




「顔暗いけどどうしたの？」

『……新しい下着買ったのはいいけどどうしようかと思って。』

「どうしようっていうのは七海が関係してる？」

『えっ……なんでわかるんですか、』

「自分で選んで買っといて悩むなんて…そういう事しか無いでしょ。」




「見せてよ」なんて言われるもんだから見せてしまった。
家入さんに見せるのはなんの恥じらいもない。


でもこれを着た日に限ってそういうことしなかったら損じゃない？




『コレをどうすればいいと思いますか……』

「素直に誘えばいいじゃん。」

『無理！今まで流れと成り行きでこうなってるのに！』

「それはそれでウケるんだけど。」




するしない、は大体流れでしてきたから誘うなんて経験ない、一度もない。ないもんはない。


かと言って同じ家に住んでいて隠し続けられるか、と言われたらそれも難しい。
勝手にタンス開けたりする人じゃないけどさ……持って帰ればいつかバレるんだし。




「んー…じゃあ今日は先に帰ってお風呂済ませたら？それ付けたらいいじゃん。お使いしてくれたしもう帰んなよ。それで解決。」




「七海が来たら上手く誤魔化しとく」と言われ、今日も家入さんの好意に甘えてしまう。
深くお辞儀をして、帰宅した。





*





七海が帰ってくる前にお風呂に入って、とりあえず買ってきた下着を身に付けた。
自分では絶対選ばない可愛らしい感じの……鏡の前に立つけど似合わないような気がする。

パジャマを着ていつも通りに過ごした。



七海が帰ってきても何も思わないように、普通を意識した。





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