80、前者も後者も ページ35
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その写真送って欲しい、と頼んで送ってもらった。
それからも話は止まることを知らず。
「Aは誰か待ってんの?」
『あーうん、彼氏待ち。』
「そっかー……私も彼氏欲しいな〜」
「……あ!Aさんいた!」
そんな話をしてる最中にふと名前を呼ばれた。
思わぬ声に振り返る。
『あれ…虎杖くんどうしたの?』
「釘崎の荷物持ちしてたらナナミンと会った!」
「うわ……どっちが彼氏?キャバクラ通いの七海くんと高校生……」
小声でそう聞かれた。
彼女に元気いっぱい挨拶をする虎杖くんと、明らかに嫌そうな顔をする七海。
『あー……シャンパンタワー楽しんでた方が彼氏。』
「まじかー……じゃあ私はこれで。またねA、今度はゆっくり話そうね。」
『うん、連絡するね。』
「七海くんと虎杖くんもまたね。」
そんな挨拶をして、彼女は2人にペコリと頭を下げてから去って行った。
『2人ともお疲れ様。野薔薇ちゃんは?』
「あー、それがAさん呼んで来いって言われてさ、なんか女子同士買い物がしたいって。」
『そうなの?まだ時間あるよね?ちょっと行ってくる。』
荷物と2人を置いて席を立った。
野薔薇ちゃんに電話をして居場所を聞くと案外近くにいた。
『女子同士の買い物って?』
「下着!一緒に見に行きましょ!」
オシャレな下着売り場へ向かった。
野薔薇ちゃんは下着のデザインや手触りなど真剣に選んでいく。
「Aさんは普段どんなデザイン選ぶの?」
『私は黒か紺が多いかな。ピンクとか黄色はナイ。』
「ふーん……でも男の人ってこういうの好きそうじゃない?」
淡いピンクでレースの可愛らしい下着を指差した。
確かに可愛い。
「Aさんもたまには違うの買ってみようよ!七海さんのためにも!」
『なんで七海が出てくんのよ。』
「いつもと違う姿見たらきっと喜んでくれるよ!」
話に流されるように、その可愛らしい下着を手に取ってしまった。
しっかりお会計も済ませて、このまま紙袋持って歩くと怪しまれるからって野薔薇ちゃんが医務室まで持って行ってくれるそう。
「お待たせ!帰りましょ!」
「それ持つから貸して。」
当たり前のように野薔薇ちゃんの手から荷物を持つ虎杖くんに感動。流石はできる男。
4人で車に乗って高専へ帰った。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時