同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

79、買い出しという名のお出かけ ページ34

･





夜蛾学長に突如頼まれたお使い。
しかも「七海と行きなさい」と。

何だろう、変に気遣われてる……？



まぁなんでもいいか。




『家入さん、お使い頼まれたので行ってきます。』

「あ、ちょっと待って。ついでにコレもお願い。」




スラスラと紙に文字を書いて渡された。
いってきまーす、と医務室を出て七海のいる所へ向かった。




『ナナミン』

「その呼び方はやめなさい。」

『ケントくん』

「……それもやめなさい。」

『なんで？？』

「慣れないからです。
買い出しですよね、行きますよ。」




車に乗り込んでレッツゴー。

夜蛾学長からのメモには手芸道具と高専で使う物品、
家入さんからのメモには次の発注までに無くなりそうな医療物品。(絆創膏とか薬局で買える物)が書かれていた。


手芸道具に関しては自分で買いに行けよ、と思ったけど忙しいんでしょう。



近くのショッピングモールで、手分けして買い物を済ます事にした。




『じゃあ終わったらそこのカフェで待ち合わせしよ。』

「わかりました、気を付けて。」




薬局と手芸道具が売ってるところを回って、意外と早く買い出しは終わった。

七海の担当した方がいろいろ回らなきゃならないし、まだ終わってないだろうな。



《カフェで待ってる》とメッセージを送って、コーヒーを飲みながら待つことにした。




「……あれ、Aじゃん！」

『あ！久しぶり！』

「偶然だね、何してんのこんなところで、」

『それはお互い様でしょ。』




以前の会社で一緒に同期として働いていた子と遭遇した。
この子は同期の中でも一番最初に会社を辞めた。

何度も一緒にランチに行ってたし、よく飲みにも行ってそこそこ仲は良かった。




「この時間にここにいるって事は…Aも辞めたのね。」

『私もだけど、同期みーんな辞めたよ。』




久しぶりに会うし近況報告が止まらない。ありきたりな話ばかりだけど新鮮だ。




「今は何してんの？」

『看護師の資格とって働いてんの。』

「看護師？！また思い切ったね。
私はキャバクラで働いてるの。」

『なんかオシャレだなと思った。』

「そういえばこの前七海くんお店に来てたよ。
なんか一緒にいた人たちみんなイケメンだしお金めっちゃ使ってくれた。」




ほら、とシャンパンタワーの写真を見せられた。
やばめちゃくちゃ面白い。




･

80、前者も後者も→←78、意地悪な性格

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す