同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

78、意地悪な性格 ページ33

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酔いから覚めたのか、お風呂から出てきた七海はいつも通りに見えた。




『おかえり。明日猪野くんに謝っときなよ。』




何があったのかイマイチ理解してない様子の七海にあった事を話すと、みるみる顔が青ざめていって超面白い。




『楽しかったんでしょ？キャバクラ。女の子たち可愛かった？』




嫌味っぽくそう言うと更に顔が青くなった。
笑いたいけど真剣な顔を崩せない。

……追い討ちかけるか。




『猪野くんから聞いたけど、ずっと右隣の女の子の太ももに手を置いてたんだってね。』←これは嘘




「ショックだな、」と俯くと固まっていた七海が我に返ったかのように動き出した。




「酔っていたとはいえ……Aを傷付けてしまった……」

『やだ他の女触った手で触んないで。許すと思ってんの？』

「……すみません、」

『ちょっと、冗談だから泣かないでよ……ふふっ、』




泣きそうになってる顔が見れたので終了。
思わず笑いが出てしまった。


再び固まったままの七海をそっと抱き締めた。




「Aに嫌われたかと思いました……」

『そんな事で嫌いにならないよ。』

「心臓に悪い……ですが他の女性とお酒を飲んだのは事実です。すみませんでした。」




謝られるような事はしていないのに。

どこまでも律儀なやつ。
でもそういうところが好き。




『焦って可愛いね〜、私の事大好きじゃん。』

「当たり前のことを言わないでください。」

『照れてる、顔赤いよ。』

「お酒のせいです。」




普段は“大人オブ大人”と言われる彼もこういう顔をする。
お酒のせいもあるかも知れないけど耳まで赤い。


別に浮気の心配をしてるわけじゃないけど、他の女の子と遊ぶのは構わない。最終的に私のところに帰ってきてくれるなら、わりと許せる。

でも特別な表情は独り占めしたい。






*





朝、カーテンの隙間から日が差し込んで目が覚めた。
気付けばソファーに座ったまま仲良く寝落ちしていた。



朝食を作って2人を起こして、3人とも休みの今日はゆっくりと寛いで、夕食も食べてから猪野くんは帰った。




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