74、甘すぎる ページ29
・
いつの間にか全裸。それは仕方がないことで。
真昼間だったのにもう日が沈む。
何度も打ち付けられてちょっと痛い。
ホントいい歳して何してんだ……高校生じゃ無いんだし。
『……シャワー浴びてこよっと、』
数時間ぶりにソファーから立ちあがろうとすると、節々が痛んだ。
ずっと変な姿勢だったし……
「…大丈夫ですか?」
『……大丈夫じゃないって言ったら?』
全然大丈夫なんだけどね。意地悪したくてそう言った。
少し考えてから、「こうします」と裸のまま横抱きにされた。
もう冷めた熱が、恥ずかしさでまたぶり返す。
『降ろしてよ。』
「無理させた私の責任です。」
そのまま浴室へと運ばれ、結局2人でお風呂に入るハメに。
さっきまで全裸で冷え切った体が温まって気持ちよかった。
2人で入る浴槽は狭いけど、肌が触れ合ってて好きだ。
後ろからギュッと抱きしめていてくれる。
時々首に息がかかってくすぐったい。
『晩ごはんピザ頼もう。』
「珍しいですね。」
『もう今日は作る気も買いに行く気も、作ってもらう気も七海を家から出すつもりもない!』
この空気を今日は壊したくない。
明日の朝起きて、勝手に消滅するまでは大事にしていたい。
くるりと体の向きを変えて、向かい合った。
それが合図だったかのように、どちらともなく唇が重なる。
「ピザ、賛成です。」
『そう言ってくれると思った。』
体を預けるように凭れると、優しく腰に手を回される。
……甘い、溶けるほどに甘すぎる。
・
1215人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時