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60、エレベーターは要注意 ページ15






『車だと楽だ……』

「もっと高専に近いところへ引っ越したらどうですか。」

『まじで引っ越し考えてるんだよね。なんか帰り道いつも同じ格好した人が付いてくるような気がしてて。』

「それは警察に言うべきでは。」




最近、いつも私の後ろを一定間隔で歩く人影があった。
でも何かされた訳ではない。


最初は特に気にはしてなかったけど、遅くなった日も早く帰れた日も駅からいつもついて来る。




『今日は駅で降りないから会わないし。しばらく高専の寮に住もうかな。』




以前なら怖いと感じていたかも知れない。
今は呪霊の方が怖いし、人間なんて急所は同じだし恐怖感も薄れている。

それにみんなのおかげで生存率は上がってる。


まあそんなこんなで人間に対して怖さは無くなっていた。




「部屋の前まで送ります。」

『七海って心配性だよね。でも大丈夫だよ、ありがとう。』




そう言って別れた。


マンションの中に入ってエレベーターに乗ろうと思ってボタンを押して待つ。

エレベーターが来て乗った。自分の住んでる階を押して「閉」と書いたボタンを押す。いつも通りの一連の流れ。




閉まりかけていたドアが開いて、人が乗り込んで来た。




「Aちゃん。」




そこにはいつも付けてくる人と同じ格好をした、元会社のパワハラセクハラ大好きなクソ上司がいた。


思わず心臓が速くなる。




「Aちゃんいいとこ住んでるよね。」




エレベーターという完全なる密室。




「Aちゃんの事好きだったのに急に辞めちゃうしさ、寂しかった〜。
さっき車で送ってもらってたみたいだけど男?

……まあなんでもいいや。部屋入れてよ。」




ボタンを押していた目的の階でエレベーターは止まった。


強く腕を引っ張られてエレベーターを引きずり下ろされる。
力では到底敵わない。



叫ばなきゃ、と思って息を吸ったら頭に激痛が走った。




「大声出そうとしてんじゃねーよ。殺されたいか?」




拳で思いっきり殴られたのだった。




61、思わぬ展開に→←59、思考はぐるぐると



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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
- 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時

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