同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

57、術式のこと ページ12

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それからというものの、自分の術式について勉強する事になった。


五条さんが調べてくれたのだけど、かなり昔に私と同じ術式を使う呪術師がいた事が判明した。

反転術式同様に人を治癒することに長けていた。ゲームで言うと攻撃タイプでもバランスタイプでもなく完全なる回復タイプだ。



術式を発動する事で周りの人の呪力の回復を早める他、術式や呪いで負傷した傷を治すことができた。

ちなみに領域展開についての記載はなく、私自身どうやったのかも分からず出来なくなった。



そして今日も1年ズの練習に混ぜられている。




「すげぇ〜Aさんの近くにいるとパワー漲ってくんね！」

『そうなの？』

「ここにいるだけで式神複数体出せそうです。」

『へー』




本当に人を治す為だけの術式なんだな。これが良いのか悪いのかすらわからない。

人の役に立つのか、と言われたら呪術師の役には立つ気がする。



伏黒くんは急に象と犬を出した。
物騒な事しないでくれ、今日は生存率上げの日じゃないんだけど。


象は呪力の消費が激しいから他の式神と一緒には出せないらしい。

私の近くであれば出せるかも、と試した結果だった。




「…今後の任務はAさん持ち運ぶか。」

『伏黒くんが言うと冗談に聞こえないからやめて？』

「虎杖に担いでもらえば持ち運べそうです。」




私が術式を解けば呪力の加減のせいか式神は消えた。
伏黒くんにも少しダメージ。


術式を手にしたところで雑魚中の雑魚しか祓えない。だから肩書きが1級とかに変わることもない。




「あっ！ナーナーミー…いってえ！何すんだよ！」

「うるさいのよ！アンタは！」




少し離れたところに歩いてるナナミン(・・・・)を虎杖くんは高専中に響かせるほどのバカでかい声で呼んだ。




『やっほーナナミン。』

「アナタにまでナナミンと呼ばれたくありません。サボりですか？」

『どう見ても術式の練習中だよ。』




少し安定して術式を発動できるようになって、七海の前で初めて見せた。

見せた、というより感じてもらった？




『すごい？』

「Aはいつも凄いですよ。頑張ってて偉いと思います。」

『えっ、』




適当に返事してくれたらいいのに、また奇行。
頭を撫でられてそう言われた。


野薔薇ちゃんは笑ってるし何がなんだかわからない。




……最近よく頭なでられるなぁ。




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