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no side
『証拠ォ？』
「Aちゃんこそ証拠が無いのにそんなこと言って！
私たちのこと、そんなに恨んでたの！？」
『いや自分がやったことは自分で分かるでしょって。
まぁ残念ながら私は証拠持ってないんだよね。』
手をヒラリと振って肩をすくめる駿東。
その言葉に花園の顔が僅かに明るくなる。
ちなみにここまで佐々木たちは一言も喋っていない。
「全部デタラメですよ教官！！
私たちはAちゃんが見つからなかったから
すぐに連絡したんです！
Aちゃんを殺す気だったなら
きっと連絡なんてしませんよ！！」
「うぅん……」
「確かに証拠が無いと断定は出来ないが……」
各々で呟く教官たち。
花園は勝ったと言わんばかりの顔をする。
そんな様子に駿東は呆れたように口を開く。
『いや、何を勘違いしてるんですか？
"証拠が無い"なんて一言も言ってませんけど。
「私
ねぇ？と駿東はニッコリ笑って萩原を見る。
萩原もニッコリ笑顔であの細長い箱を取り出した。
「再生開始……っと。」
カチリ。
そんな無機質な音がして音声が箱から流れ出す。
萩原の持っていた細長い箱は
"ボイスレコーダー"だったのだ。
«────あと1、2時間は歩かなきゃいけなくて…
休憩の回数を増やしたら行けそう？
ｻﾞｻﾞｯ……うーん……頑張ってみる……
ありがとう。どうしても辛くなったら言ってねｻﾞｻﾞｯ»
『(リュックの中でもちゃんと録音されてるんだなぁ。)』
«ガサガサッ……ゴソ……ゴソ……ビリビリッ……
──────ｻﾞｻﾞｯ
Aちゃんは寝る前まで一緒にいた。……いい？»
「ｯ……」
『萩くんありがとう。
……これで十分かな？何か言う事はある？』
昼間の会話、駿東が行方不明になる前までの会話。
夜中の班員たちの慌てる声。リュックを漁る音。
そして花園の企みの全てが流れ出した。
これ以上にない証拠に花園は押し黙る。
教官たちは花園や佐々木たちの背中を押した。
「ｯ、うああっ、ｯ……」
「花園！」
「待て！！」
教官たちを振り切って花園が踵を返し、
駿東に向かって走り出す。
『！』
花園は大きく拳を振りかぶる。
それを視認した駿東が応戦しようと構えるが、
強い力で体を後ろに引かれ思わず目を見開いた。
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沙羅(プロフ) - イル@iruさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて本当に嬉しいです…！！警察学校組の放送開始に合わせてバリバリ更新するつもりなので、どうぞ今後ともよろしくお願いしますー！！ (2021年12月5日 16時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
イル@iru - コメント失礼します！面白すぎて一気に読んでしまいました。これから夢主がどうなるか続きが気になります！更新頑張ってください！！！ (2021年12月5日 15時) (レス) @page35 id: 9f7598e3df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 神崎さん» コメントありがとうございます！！ゆっくり更新になってしまいますが、全力で書かせて頂きますー！！どうぞこれからもよろしくお願いします！ (2021年9月15日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 凄く面白いです！！続き楽しみにしてます！ (2021年9月15日 0時) (レス) id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます！！またお会い出来て嬉しいです！！まだまだ続きますので、どうぞよろしくお願いしますー！ (2021年7月14日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2021年7月13日 15時
